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スクラッチでプログラミング言語を学ぼう!主な特徴や使い方を解説

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スクラッチでプログラミング言語を学ぼう!主な特徴や使い方を解説

公開日:2022/11/29
更新日:2022/11/29

2020年度からの小学校でのプログラミング教育の必修化でプログラミング教育への関心が高まりました。プログラミングは子どもにとってハードルが高そうですが、実際には子どもでも十分に楽しく学べるプログラミング言語があります。その1つが「スクラッチ」です。この記事では、プログラミング言語としての「スクラッチ」の概要について解説した後、主な特徴・使い方を紹介していきます。

1.スクラッチとはどのようなプログラミング言語か?

プログラミング言語「スクラッチ(Scratch)」は、2006年にアメリカのMITメディアラボで開発され、2007年にデスクトップアプリケーションとしてリリースされています。2013年にはWeb版が登場し、Webブラウザ上で操作ができるようになりました。スクラッチのコミュニティは子ども向けとしては世界最大の規模となっており、非営利団体であるスクラッチ財団によって財政的に支えられています。

この財団は「世界中のすべての子どもたちがコードを通じて創造性を表現できるように、スクラッチを無料で利用できるようにする」というビジョンのために2013年に設立されました。設立したのは、MITメディアラボのラーニングリサーチの教授であるミッチェル・レズニック氏と、投資管理会社Two Sigmaのデビッド・シーゲル共同創設者兼共同会長です。なお、スクラッチ財団は2014年以降、スクラッチのプロジェクトに約500万ドルの資金を提供しています。

「スクラッチ」は、プログラミングに文字ではなく「ブロック」を使います。従来のプログラミング言語は文字がベースになっていたため、その文法を覚える必要があり習得のハードルが高かったです。スクラッチでは、子どもを含む多くの人たちにプログラミングを楽しく学ぶ機会を提供するため、文字は使いません。わかりやすいビジュアルデザインを持ち、機能が割り当てられたブロックをつないでプログラムを記述していくのです。このような視覚的な操作が可能なデザインにより、従来のプログラミング言語では面倒だった書き換えや修正が、主にブロックを組み換えることで可能になります。また、ブロックの操作は思いついたことをすぐに実行できるため、子どもの豊かな創造性を養うメリットも期待できるのです。

2.スクラッチの主な特徴4選

スクラッチは、子どもから大人まで幅広い層に人気があります。また、直感的な操作ができ、無料で導入が可能な点も人気の秘密です。さらに、多言語に対応しているため世界中で使われています。これら4つの特徴について詳しく見てみましょう。

2-1.年代問わず人気がある

スクラッチは、もともと主に8歳~16歳をメインターゲットとして考えられたプログラミング言語です。ただし、ブロックを用いた表現力の豊かさは、大人の利用にも十分応えられるため、メインターゲットより上の年齢層にも高い人気を誇っています。スクラッチが使えるパソコンがある家庭では、子どもと親が一緒にプログラミングを楽しむ光景がめずらしくないのです。また、教育現場では小学校から大学まで幅広い学校で採用されています。プログラミングの学習用途はもちろん、それ以外の数学や社会の授業でも活用されています。なお、通常のスクラッチのメインターゲット年齢より小さい8歳以下の子ども(5歳~7歳)に向けて、簡略版の「Scratch Jr」もリリースされています。

2-2.直感的に操作できる

スクラッチの主な特徴は直感的な操作感です。具体的には、8色に色分けされたブロックをドラッグしてつなぎながらプログラムを作成・実行させます。そのブロックの機能を充実させるために使うペン、音声合成、音楽等は、操作や編集方法が一目でわかるデザインとなっています。そのため、字があまり読めない子どもの直感的な操作にも対応しているのです。

一般的なプログラム言語で書かれたプログラムは、文法や階層の概念が理解できていないとまともに動かすことができないため、子どもが扱うにはハードルが高すぎるのです。スクラッチであれば、そのような細かい約束事はブロックの操作に置き換えられています。難しいところをあまり意識することなく、いろいろなつなぎ方について試行錯誤しているうちに、プログラミングのコツを掴んでいけるようにデザインされているのです。

2-3.無料かつ導入がしやすい

現在、初心者向けにプログラミングを学習する教材が増えており、年代を問わず利用しやすくなっています。しかしながら、なかには専用のタブレットやソフトウェアを準備する必要があり、始める際に数万円程度の出費が必要になるケースもあるのです。スクラッチではプログラミングを学びはじめるときに、ソフトウェアの使用に料金はかかりません。なぜなら、非営利団体であるScratch財団によって財政支援されているからです。自分で使えるPCやインターネットに接続できる環境があるのなら、無料でいますぐにでも始められます。

さらに、スクラッチはWebブラウザ上で動作するオンライン版とPCにインストールして使えるオフライン版の両方が利用できます。オンライン版であれば、常に最新バージョンのソフトウェア環境で作業が可能です。また、オフライン版であれば、一旦インストールしてしまえばインターネットにつなげられない環境などであっても、自分に都合の良い場所で楽しくプログラミングが学べます。2019年の1月にリリースされたVer3.0からは、PC以外のスマートフォンやタブレット端末でも動作するようになり、ますます可能性が広がっているのです。

2-4.多言語対応している

現在、スクラッチは200を超える国と地域で利用されており、70以上の言語でプログラミングを楽しむことができます。もちろん、日本語でも利用可能です。文字表示についてはひらがなも選べるため、まだ十分に漢字が読めない子どもでも安心して使えます。ちなみに、世界の言語にはアラビア語などのように右から左に書いていくものもありますが、スクラッチはその場合のレイアウト変更についても対応しています。

3.スクラッチで実現できること

スクラッチでできることは、プログラミングの学習だけではありません。ゲームやアニメを作成したり、自分が作った作品を世界中の人とシェアしたり、他の人が作ったプログラムを自分の作品に取り込むこともできるのです。

3-1.ゲームやアニメを作成できる

スクラッチを使ってできることの中で、子どもたちに最も人気があるのはゲームやアニメの制作です。ゲームやアニメを作成するプログラミングは、一般的には非常に高度で専門的な知識が求められます。しかしながら、スクラッチにはわかりやすいチュートリアルが用意されています。それに従って操作をしていけば、思い通りのゲームやアニメを作ることができるのです。また、「スプライト」とよばれるキャラクターや背景が豊富に用意されています。例えば、新しくプロジェクトを作成する際には、画面に猫のイラストが表示されます。これは「Scratchキャット」とよばれる、代表的なスプライト・キャラクターの一つです。

まずはブロックを組み合わせて、この「Scratchキャット」にさまざまな動きを与えてみましょう。そうすることでスクラッチの操作に慣れていくことができます。もちろん、既存のスプライトではなく自分でデザインしたキャラクターや背景も使えます。かなり細かいところまで作り込める仕様になっているため、オリジナリティーの高い作品も制作できるのです。

3-2.世界中の人と作品をシェアできる

スクラッチには、作った作品を世界中の人たちとシェアできる仕組みが備わっています。「Scratchコミュニティ」とよばれるオンラインコミュニティを通じて、世界中のスクラッチユーザーに自分の作品をシェアできるのです。また、逆に世界中の人たちに自分の作品を楽しんでもらうだけではなく、他の人が公開している作品を楽しむこともできます。さらに、画面の右上にある「中をみる」ボタンで、ソースコード(プログラム)を確認することで動作の仕組みを知ることもできるのです。

スクラッチの開発者であるMITメディアラボのミッチェル・レズニック教授は、オンライン講演会TEDに出演した際に、投稿された作品をシェアした経験を披露しています。教授は、スクラッチのコミュニティで共有された、世界中の子どもたちが作ったアニメーション付きの母の日カードのリンクを、自らの母親に送って喜ばれたとのことです。

他の人の作品を見たり、シェアしたりするだけではなく、お気に入りの作品が見つかったら作った人にコメントを送る機能もあります。作品を通してスクラッチの世界中のユーザーと自由につながれるのです。多くのコメントがもらえると、それが励みになり、さらに次の作品の創作意欲を刺激する効果もあります。なお、スクラッチのコミュニティでは、適正な運用を可能にするためのガイドラインが整っているため、子どもでもトラブルなく利用できるようになっています。

3-3.他人のプログラムを自分の作品に活かせる

スクラッチでは他人のプログラムの内容を自分の作品の参考にできる仕組みが用意されています。そもそも、スクラッチという名称には作品をゼロから作ることにこだわらずに、今あるものを組み合わせて新しいクリエイションを目指す意味が込められているのです。そのコンセプトに従って、スクラッチのユーザーは、共有されている作品の一部に変更を加えたり、自分の作品に導入したりしてもよいことになっています。

そして、他人の作品を引き継ぐように改造するための「リミックスツリー」という便利な機能も提供されています。これを使うと、元になった作品と改造された作品が枝別れした「ツリー状」に表示され、両者の関係と改善すべきポイントを見比べられるのです。見た目が複雑に見えるゲームであっても、実は単純な動作の組み合わせで動いていることはよくあります。他の人が考えたプログラムを参考にしながら、試行錯誤していくプロセスは、自分の作品のクオリティをさらに向上させることにつながります。

4.スクラッチの基本的な使い方

ここで、スクラッチの基本的な使い方について確認しておきましょう。スクラッチはとてもシンプルに使えるようにデザインされています。まず、ユーザー登録をしましょう。スクラッチの公式サイトにアクセスし、トップ画面にある「Scratchに参加しよう」をクリックします。次に、ユーザー名・パスワード・住んでいる場所・メールアドレスなどを入力します。登録に必要な情報を送信すると、認証メールが返送されてくるので、内容を確認して認証するとユーザー登録完了です。

この段階で、実際にスクラッチを操作できるようになります。最初に表示される初期画面で上の方に表示されている「作る」ボタンを押してみましょう。新規プロジェクト作成画面が開くはずです。スクラッチで新たに作品を作るときは、この操作で簡単に始められます。「作る」ボタンのとなりにある「見る」ボタンを押せば、世界中のスクラッチユーザーが共有している作品を楽しめます。「アイデア」ボタンは、チュートリアル、アクティビティガイド、入門者用プロジェクト等を見たいときに使いましょう。チュートリアルは、「アニメーション」「アート」「音楽」などジャンル別に分かれており、基本操作を確認したいときに便利です。

5.スクラッチを利用する際の注意点

まず、スクラッチは、プログラミング言語の中でも「ビジュアルプログラミング」の習得を目的にした言語であって、オールマイティーなプログラミング言語ではありません。たしかに、プロフェッショナルのプログラマーが扱うようなJavaやC言語等の「テキストプログラミング」と比べると、基本的な考え方には共通の部分もあります。その意味で、すべての命令文や関数をテキストベースで記述していく言語習得の入り口にはなりますが、その段階に至るには乗り越えなければならない壁もあるのです。スクラッチでストレスなく楽しみながらプログラミングのイメージを理解したあとに、さらにテキストプログラミングを習得したいのであれば、より高度なカリキュラムに進む必要があります。

次に、スクラッチにはソフトウェア内に動画付きのチュートリアルが用意されており、比較的容易に実際のプログラムに触れることができますが、体系的な学習カリキュラムはありません。実際にチュートリアルにあるさまざまなサンプルプログラムで操作に慣れることは重要で、ある程度までは習熟することは可能ですが、しっかりとプログラミングを学びたいのであれば解説書を購入したり、プログラミング教室に通ったりする必要があるでしょう。

スクラッチに慣れてきたらプログラミング教室でより本格的な学習を始めよう

スクラッチは子どもがプログラミングを始めるのにぴったりなアプリケーションです。遊び感覚でキャラクターを動かしたり、ゲームを作ったりしているうちにプログラムの基本を学べます。ただし、スクラッチはカリキュラムがないため、より本格的にプログラミングを学ばせたいのであれば、プログラミング教育 HALLOがおすすめです。無料体験ができるので、お気軽にお試しください。

執筆者:プログラミング教育HALLOコラム編集部

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