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プログラミングが初めてでも怖くない!独学で身に付けるためのコツを解説

更新日:2025.4.30

公開日:2023.2.13

2020年度から始まったプログラミング教育の必修化により、多くの保護者の方がプログラミングに対して新たな関心を持つようになったかもしれません。急に身近な存在となったプログラミングですが、必修化という事実の前に、子どもたちがこの新しい学びに向き合わなければならない状況は避けられません。しかし、「プログラミングを学ばせたい」と思っても、どこから始めれば良いのか迷われる方も多いのではないでしょうか。特に、親自身がプログラミングに馴染みがないと、何を参考にすれば良いのか分からず、どうサポートしてあげれば良いか悩むこともあるでしょう。
そこで本記事では、初心者の保護者の方々にも分かりやすく、小中学生がプログラミングを楽しく学べる方法や、その第一歩を踏み出すためのポイントをご紹介します。学習を進める上でよく直面する悩みや壁についても触れ、その乗り越え方をアドバイスしています。ぜひ参考にして、親子で一緒にプログラミングの楽しさや可能性を発見してみてください。プログラミングは、これからの時代を生き抜く大切なスキルの一つです。親子で学びを共有し、未来へのステップを一緒に踏み出しましょう!

1.そもそもプログラミングとは?

プログラミングとは、コンピュータに「こういう動きをして」と指示を出すことをいいます。例えば、ゲームやWebサイトを作ったり、毎日の作業を効率よくするための自動化するシステムを作ったりするのに使われています。その際、コンピュータが理解できる言葉にして指示を出す必要があります。その言葉を『プログラミング言語』といい、プログラミング言語を使ってコンピュータに指示を出すことを『プログラミング』といいます。私たちの身の回りには、たくさんのコンピュータがあり、それらはプログラミングによって動いています。そう考えると、プログラミングは実際にとても身近な存在だったのです。

1-1.プログラミングでできること

実際どんなものがあるのかというと、実はありとあらゆるものがあったのです。スマートフォンやパソコンといったデジタル機器を動かしたりするのはもちろん、それら以外にも冷蔵庫やテレビ、炊飯器などの家電製品や自動車、お店のレジ、電車の自動改札機などもプログラミングがなければ動きません。また、生活に欠かせない電気やガス、水道などのインフラをコントロールするための装置にもプログラミングが使われています。プログラミングは、私たちの生活を支え、快適な暮らしを実現してくれる役割も持っています。そのため、プログラミングを学ぶことは、単にコードを書くだけでなく、身近なテクノロジーへの理解を深め、私たちが直面する課題に対して効果的な解決策を生み出す力を養うことにもつながります。また、プログラミングを通じて、新しいアイデアや価値を創造する手段を得ることができ、子どもたちが未来を切り拓くスキルとして大きな役割を果たすでしょう。

関連リンク:https://www.hallo.jp/fs/column/20230427/

2.プログラミングを始めるべき理由

学校でプログラミング学習が必修化されたことを受け、プログラミングは他の教科と同じような感覚で勉強をしておけばいいと思っている人がほとんどかもしれません。しかし、プログラミングを学ぶということは、学校の授業では教えてくれない知識・知恵があふれています。小さい頃からこうしたプログラミングに触れることで、たくさんの経験ができ、練習すればするほど理解も深まっていき、知らないうちに「論理的思考」や「問題解決能力」が身につくと言われます。この能力は、将来どんな職業に就いたとしても、役立つものです。

プログラミング学習をしていると、必ず「エラー」という問題にぶつかります。最初はびっくりして
慌てるかもしれません。実はエラーが発生することは決して悪いことではなく、むしろプログラミング学習において大変貴重な経験です。エラーが出るたびにその原因を調べ、修正していくことで、プログラミングの正しい文法や仕組みをより深く理解することができ、スキルがどんどん向上していくのです。プログラミング学習を通して得られることは先ほどの「論理的思考」「問題解決能力」だけでなく、学校の勉強や人とのコミュニケーション、将来の職業選択など、さまざまなところに役立ち、未来の可能性もグンと広がっていくと考えられています。

関連リンク:https://www.hallo.jp/fs/column/20220826/

2-2.プログラミングは独学で習得できる?

一見すると難しそうに感じるプログラミングですが、実は独学でも十分に習得することができます。ただし、プログラミングには「言語」という独自のルールがあり、初めての人にとってはこれが大きな壁に感じられるかもしれません。言語の仕組みや文法がわからないまま進めようとすると、他の勉強とは違ってなかなか先に進めず、理解が難しくなってしまいます。そう考えると、一人での学習に不安を感じる方も多いかもしれません。

小さい子どもなら、感覚的にプログラミングが学べるScratch(スクラッチ)などのビジュアルプログラミングから始めるのがおすすめです。小学校のプログラミング教育にも取り入れられている言語なので、わかりやすさには定評があります。Scratchをはじめとしたビジュアルプログラミングは、ブロックを組み合わせるだけで、プログラミングできるようになっています。それでプログラミングの仕組みを理解できたら、次はテキストプログラミングに挑戦してみましょう。

テキストプログラミングとは、ブロックの代わりにテキスト(=コード)を入力してプログラミングすることを指します。ビジュアルプログラミングに適応する言語があるように、テキストプログラミングにも適応する言語があります。それが、Python(パイソン)やJava(ジャバ)、PHP(ピーエイチピー)などです。

コードを書くには、それぞれのプログラミング言語が持つ文法や概念といったルールを理解しておく必要があるため、慣れるまで難しいと思うこともあるかもしれません。算数でも、数の概念を理解していなければ、分数はおろか四則演算さえ難しいですよね。それと同じで、プログラミングにもルールがあるのです。

しかし、そのルールをすべて覚える必要はありません。テキストプログラミング言語には、「ライブラリ」と呼ばれる例文が用意されていることが多いため、それらを活用すれば、多種多様なコードをすべて覚えなくてもプログラミングが可能になっているのです。とはいえ、ライブラリを利用するにしても、最低限の概念や文法のルールへの理解は必要です。初心者が独学でプログラミングを学ぶなら、そこの学習が習得には欠かせません。算数にたとえるなら、数の概念と公式の学習です。

初心者が独学でプログラミングをマスターするには、本やインターネット、オンラインコミュニティを利用するといった方法が一般的です。これらを活用すれば、独学でも十分に知識と技術を身につけることが可能です。ただし、人によって独学が合う人と合わない人がいますから、一人での勉強が自分に合わないと思ったら、プログラミング教室に通うことをオススメします。

2-3.プログラミングを独学で勉強するのに必要な時間

プログラミングを独学で学ぶ場合、習得までにかかる時間は、目指すレベルによって変わってきます。時間はあくまでも目安なので、参考にしてください。

■ 入門レベル
・ゴール:基本的な文法を理解できた状態
・ゴールまでに必要な目安時間:200~250時間

■ 基本レベル
・ゴール:プログラミングに関する基礎知識があり、簡単なWebサイトやアプリを自作できる状態
・ゴールまでに必要な目安時間:約2700時間

■ エンジニアレベル
・ゴール:プログラミングの基礎知識と技術があり、自分でプログラムを作り上げられる状態
・ゴールまでに必要な目安時間:約2700~7000時間

表を見て分かるように、プログラミングを習得するには一朝一夕とはいきません。小さい頃から始めたほうがいいといわれる理由の一つには、習得するために多くの時間がかかることが挙げられます。大人になって1から始めるよりも、小学校・中学校・高校である程度の基礎知識をつけておくと、スキルアップのスピードに違いが出ます。

学校で新しい内容を学ぶとき、予習してから授業を受けた場合と、予習せずに授業を受けた場合を思い返してみてください。予習をしておくと、授業内容がよりスムーズに理解できた経験があるのではないでしょうか。これは、事前に知識を身につけておくことで、授業で習う新しい情報が頭に入りやすくなるためです。

プログラミング学習も同じです。早い時期からプログラミングに触れることは、予習のように、将来学ぶ内容を前もって知識として蓄えておくことに繋がります。プログラミングの基本的な考え方やロジックに早いうちから慣れておくことで、将来的に学ぶ内容がより深く、素早く理解できるようになります。これは、他の教科でも同様に役立つ学び方です。

プログラミング学習は、単にスキルを習得するだけでなく、論理的思考力や問題解決力を鍛える絶好の機会です。早い段階からこのような学びに取り組むことは、将来の学びや成長において大きなアドバンテージとなるでしょう。

関連リンク:https://www.hallo.jp/fs/column/20230130/

3.プログラミングを始める前におさえておきたいポイント

プログラミングを始めようとする理由は、人によってさまざまです。小学生ぐらいであれば、思いつきで「挑戦してみたい」と言い出すケースもあるでしょう。始める理由は何であれ、途中であきらめないように、目的を決めて、一歩一歩進んでいきましょう。

3-1.学校のプログラミング授業を理解する

文部科学省の公式サイトによると、新学習指導要領が実施されたのは、小学生校は2020年度、中学校は2021年度、高校は2022年度からです。新学習指導要領のポイントは、プログラミングをはじめとした「情報活用能力の育成・ICT活用」です。

ICTとは、インターネットを活用して実現する情報共有技術のことを指します。簡単に言えば、人と人、あるいは人とモノの間で情報をやりとりするIT技術のことです。たとえば、スマートフォンやパソコン、スマートスピーカーといった物質的なものだけにとどまらず、デジタルコミュニケーションに使われるチャットアプリやクラウドサービスなども含まれます。こうしたツールは、今や生活や仕事に欠かせないものになっています。これらを活用する力は、これからの社会を生き抜く力の一つになります。そうした社会的背景を踏まえ、小学生のうちから生きる力として身につけていこうとしているわけです。

授業内容の主旨としては、小学校では、文字入力などの基本的な操作の習得や新たなプログラミング的思考の育成などです。中学校に進学すると、プログラミングや情報セキュリティなど学習範囲が広がります。高校では、情報科において共通必履修科目でさらに高度なプログラミングをはじめ、ネットワークやデータベースについて学んでいきます。このように小学校・中学校・高校と進むにつれ、学習内容も高度になっていきます。自らプログラミングを勉強することで、学校の授業の理解も深まります。

3-2.プログラミングを活用する

冒頭で、プログラミング学習は目的を定めてから始めたほうがいいとお伝えしましたが、プログラミングを始める前に「勉強することで、何をしようとしているのか(したいのか)」を考えてみるようにしましょう。というのも、しっかりと目的を持っているかどうかで、プログラミング学習のモチベーションを維持できるかどうかが決まるからです。たとえば、「オリジナルのゲームを作ってみたい」「プログラミングでロボットを動かしてみたい」などでもかまいません。目的意識がはっきりしているほど、プログラミング学習の方向性が見えてくるからでもあります。仮に「自分自身でWebサイトを立ち上げて、情報を発信していきたい」という目的があるとしましょう。この場合に必要なのは、プログラミングのほかにネットワークの知識も必要です。

このように目的を具体的にするほど、必要になる知識や技術が何かがわかります。また、実際にプログラミングをしてみることで身につけたスキルをどのように活用していくことができるかも具体的に見えてきます。プログラミングを学習することの価値を理解するにしたがって、学習へのモチベーションも高まっていくでしょう。

3-3.将来の仕事に役立てる

プログラミングスキルを活かせる仕事は多く、身につければ将来の可能性を広げられるのは確実です。システム開発やWeb制作などの仕事だけでなく、近年ますます注目されるようになったIoTやICTなどの開発でもプログラミングスキルは重視されます。プログラミング関連の資格を取得すれば、進学や就職にも有利に働く場面も少なくありません。こうした資格を得るにも、プログラミングの知識や技術があってこそです。将来エンジニアになるかどうかはわからなくても、スキルを習得するうえで身につけた知識や技術、経験は多くの場面で活用できますから、学んでおいて損はありません。

将来の目標が定まっていなくても、憧れが目標になることもあります。たとえば、ユーチューバーやゲームクリエイターへの憧れが、やがて目標になることも考えられます。これらの職業は、「進研ゼミ小学講座」の調べで「小学生がなりたい職業ランキング2022」で上位にきているそうです。もしかしたらお子さんも興味を持っているかもしれません。その憧れや関心をモチベーションにつなげてあげられれば、途中で学習を投げ出すことなく続けられるのではないでしょうか。

4.プログラミングの始め方

小学生・中学生のうちから「プログラミングを学ばせたい」という場合、途中で挫折することなく、一定のプログラミングレベルまで到達させたいのが親心です。そのためには、プログラミングの始め方が肝心です。また、勉強の計画も大切になってきます。そこで、次から「プログラミングをどうやって始めたらよいのか」「続けていくにはどんなことに気をつければよいのか」について解説していきます。

4-1.学びたいプログラミング言語を決める

プログラミング学習のスタートにおいて、何を学ぶか選ぶというのはとても重要です。というのも、学ぶプログラミング言語と目的が合っていなければ、やりたいことがさらに難しくなってしまったり、せっかく始めたのに別のプログラミング言語に途中で切り替えなくてはならなくなったりといったことが起こります。

そうならないためにも、まずはどんなことをしたいのかという目的をはっきりさせ、そのうえでプログラミング言語を選択しましょう。もしも、まだやりたいことがわからない状態で「とにかくプログラミング学習を始めたい」ということであれば、汎用性の高い言語で始めてみるのも一つの方法です。

たとえば、「iPhoneで使えるアプリを作れるようになりたい」のであれば、iOSアプリ開発で要となっているSwift(スウィフト)、「Webやオンラインで使えるアプリを作りたい」のであれば、OS問わずに多くの開発現場で採用されているJavaScript(ジャバスクリプト)がおすすめです。

これらのプログラミング言語は、使う人が多いこともあって書籍や学べるところも多めです。初心者が取り組むには、つまずきにくい環境になっています。

【4-1-1.市場の需要に合わせて決めるのも〇】

学習しやすいプログラミング言語を選ぶことは、プログラミングを始める上で大切な第一歩です。ただし、それだけでは将来に対するさらなる成長や可能性を広げるために、少し工夫が必要です。特にビジュアルプログラミングは、その取り組みやすさから初心者にとって素晴らしい入口となるものの、それだけのスキルに頼ると、実際の就職やキャリア形成で十分な力を発揮できないかもしれません。

最近ではノーコードやローコードといった、テキストを使わないプログラミングの技術が注目されていますが、こうしたツールでも実務レベルで活用するためには、基本的なテキストプログラミングの知識やスキルが土台として重要です。土台となるプログラミングの理解があってこそ、これらの新しいツールも効果的に活かすことができ、さらなる成長につながります。

そのため、市場の動向を踏まえると、依然としてテキストプログラミングが優勢であり、将来性を見据えてもしっかりと押さえておきたい分野です。具体的な言語としては、Python、JavaScript、PHPといった実務でも需要の高い言語を学ぶことをおすすめします。これらの言語は、多様な分野で応用できるだけでなく、学びやすさと将来性のバランスが取れており、キャリア形成にも大いに役立ちます。

関連リンク:https://www.hallo.jp/fs/column/20230329/

4-2.プログラミングに必要なものをそろえる

プログラミング学習で必需品はパソコンです。「プログラミングするなら高スペックのもののほうがいいのでは?」と思う方も少なくないかもしれませんが、ゲーミングパソコンのような高いスペックでなくても標準レベルのもので十分です。ただし、プログラミング言語によってはOSが限定されてしまうこともあるため、どのプログラミング言語を学ぶかを決めてからパソコンを用意するようにしたほうがいいでしょう。

パソコン以外で必要になるのは、インターネット環境です。これがないと何も始まりません。パソコンのアップデートに必要なほか、プログラミングで使うツールのダウンロードや情報収集にも欠かせないものです。子どもたちには少し専門的すぎるので、まわりを整えてあげる必要があります。

インターネット環境というのは、簡単に言うと、パソコンやスマートフォンでインターネットを使えるようにする準備のことを言います。例えば、家でオンラインゲームをしたり、動画を見たりするには、まずインターネットにつながなくてはいけません。そのために必要なのが通信回線で、主に光回線とADSL、モバイル通信、Wi-Fiの4つの種類があります。光回線は一番早くて安定して通信できる方法です。ADSLは電話回線を使ってインターネットにつなぐ方法。モバイル通信は、スマートフォンで4Gや5Gといわれる通信のことで、外出先でもインターネットにつながります。Wi-Fiは、電波を使ってインターネットにつながる方法です。これらの通信回線を使って、パソコンやスマートフォンをインターネットにつなぎ、ゲームや動画などいろんなことができるようになります。

次に準備するのは無線でインターネットにアクセスできる環境を構築するルーターが必要です。 家庭内やオフィス内の複数のデバイスをインターネットに接続する装置。Wi-Fiルーターを使うことで、無線でインターネットにアクセスできる環境を構築します。

光回線やADSLを使用してインターネット回線とデバイスを接続するための変換装置のモデムも必要です。

さらに、パソコン、スマートフォン、タブレットなど、インターネットに接続して使用するデバイスが必要です。

忘れてはいけないのが、インターネット接続サービスを提供する会社(インターネットサービスプロバイダ、ISP)との契約です。インターネット回線を利用できます。

加えて、インターネット環境の快適さを左右するのが通信速度です。高画質の動画視聴やオンラインゲーム、大容量のファイルダウンロードを行うには高速な通信速度が必要です。

関連リンク:https://www.hallo.jp/fs/column/20230320/

4-3.適切なプログラミング教材を選ぶ

プログラミング学習にプログラミング言語の理解は不可欠ですが、小学生や中学生がいきなり言語を理解するところから始めるのはあまりおすすめできません。その理由としては、プログラミングに必要な思考力が乏しい状態で理解することは、ハードルが高く、挫折しやすいからです。そうならないためにも、小学生や中学生の場合は、まずは「プログラミング的思考」を身につけるところから始めるようにしましょう。

その際、「ビジュアルプログラミング」の教材で勉強することをおすすめします。なぜなら、直感的に理解しやすいため、取り掛かりやすいからです。ビジュアルプログラミングの代表的な教材としては「Scratch」が挙げられます。この教材のメリットは、お金をかけずにブラウザ上で勉強できる点にあります。もちろん、書籍やオンライン講座など本格的な教材で学ぶのもよいでしょう。しかし、その前に無料の学習サイト・アプリなどで最低限の基礎知識を頭の中に入れておくと、学習をスムーズにすすめていけるでしょう。

4-4.計画的にプログラミング学習をすすめる

プログラミング学習は、まず基礎から始めることが肝要です。初心者であれば、基礎の部分でもあるプログラミングの概念を理解するところから着手しましょう。「やりながら覚えていけばいい」と、いきなりコーディングから始めてしまえば、エラーが出ていても対処ができずに挫折してしまいます。

遠回りのように思えるかもしれませんが、まずは概念を理解し、プログラムでの正しい順序を覚えてから、実際にコーディングするという流れで進めるほうが習得の近道になります。そうして徐々にコーディングの内容をレベルアップしていくのがベストです。参考にする教材も、入門編から段階的にレベルを上げていけるものを選びましょう。書籍や講座を選ぶときには、自分にとってわかりやすく解説されているかどうかを基準にします。説明内容の本質は同じでも、表現やアプローチは著者や講師によってさまざまです。いくつか見比べて、自分に合ったものをメインにすることをおすすめします。
また、計画的な学習には、スケジュールをたてて取り組むことも大切な要素です。小中学生であれば、友達と遊んだり、ほかの習い事に行ったりする時間もあると思います。それらの時間も考慮して、「1日あるいは1週間あたりに何時間学習ができるか」「いつまでに何ができるようになっていたいか」を考えます。無理な計画では学習を継続するのが難しくなりますから、余裕のあるスケジュールで学習計画を立てていきましょう。

4-5.プログラミング学習の成果を確認する

どのような勉強でもそうですが、学習の成果がわかることで「もっとがんばろう」「もっと力をつけたい」という意欲につながりやすいものです。プログラミング学習でも同様で、学習の成果をこまめに確認することは大切です。その方法の一つが、実際にプログラムを作ってみることです。ゼロの状態から自分でアイデアを形にしていくことによって、自分の実力がどこまで高まったのかを知ることができます。

また、主観的な評価だけでは不安だったり、社会で通用するレベルなのかを知りたいといった場合には、自分の作ったプログラムを誰かに使ってもらったり、検定試験を受験したりするのもいいでしょう。そうした機会に触れることで、「今の自分に足りていないものは何か」「今の自分は何ができるようになったのか」を客観的に把握しやすくなります。それができれば、無理のない次の目標を立てやすくなり、学習のモチベーションも維持することも難しくないはずです。

4-6.より高度な目標を設定する

高度な目標を設定するとはいえ、高すぎては挫折のもとです。特に小中学生であれば、なおさらです。たとえるなら、足し算を学び始めたばかりの小学1年生が中学1年生の数学の問題を解こうとしても無理があるのと同じです。

そもそもプログラミング学習自体が高度な学習なのですから、無理なくステップアップを図れるように到達レベルを見極めながら次の目標を定めていくことが大切です。そのファーストステップとしてビジュアルプログラミングからスタートし、それから次の段階であるテキストプログラミングにシフトしていくのがおすすめです。

テキストプログラミングでは、当然ながらパソコンのキーボードをタイピングできなくてはなりません。正確にタイピングできるように、キーボードでの入力に慣れる必要があります。それには、タイピングゲームなどを積極的に活用しましょう。楽しみながらタイピングスキルが身につけられます。

正確なタイピングが重要なのは、入力ミスによるプログラムエラーを防止するためでもあります。入力間違いは案外見つけにくいものですから、正しくタイピングできるに越したことはありません。ですから、学習の順序としてはビジュアルプログラミングからタイピングスキル習得、テキストプログラミングとステップアップしていくのが望ましいでしょう。

テキストプログラミング学習では、言語の種類が多いため、まずは1つのプログラミング言語をマスターすることを目標にします。完全にマスターできなくても、一通りのことができるようになれば十分です。新しい言語を学ぶときには、1つをマスターしてからにします。2つめの言語を選ぶときには、1つめと関連のある言語を選ぶと習得のスピードも上がりやすく、活用の幅も広げられるのでおすすめです。自分のレベルに合わせて、少しずつ目標を高くしていくようにしましょう。

5.プログラミング学習を成功させるコツ

プログラミング学習を始めたばかりの時期は、新鮮さや達成感から意欲的に取り組めるものです。しかし、学習内容がレベルアップしてくると難しさを感じるようになったり、物珍しさも薄れて飽きてきてしまったりして、学習への意欲が低下してしまいがちです。そこから再びモチベーションを上げるのは簡単なことではありません。ですから、いかにモチベーションを保ちながら、学習を続けていけるかがスキル習得のカギとなります。そこで、ここでは、プログラミング学習を成功させるコツについてご紹介します。

5-1.無理なくステップアップできる学習をおこなう

目標は無理なくステップアップできるように適切に設定することが重要です。簡単すぎる目標の場合は学んでいても退屈です。逆に、難しすぎる場合は途中で投げ出してしまうかもしれません。どちらもモチベーションが維持しにくいのです。

想像してみてください。これから高校受験しようとする中学生に、基礎学力を強化させようとして小学校低学年から復習させてみたらどうなるでしょうか? きっと、すぐに飽きてしまうでしょう。既に理解していることばかりですから、当然の反応です。一方で、現在の学力を大きく超えるような難易度の勉強をさせるとどうでしょうか。解ける問題が少なく、挑戦しようとする気持ちよりも、挫折感が強くなるかもしれません。これと同じように、プログラミング学習も、無理のないステップアップが重要なのです。

その一つとして、小学生・中学生の場合は検定を活用するのもいいでしょう。検定は、レベル別に設問が分かれているうえ、検定によって出題される内容も異なりますから、多角的に自分の学習レベルを確認することが可能だからです。子ども向けのプログラミング検定としては、「キッズ・プログラミング検定」「ジュニア・プログラミング検定」などがあります。より高いレベルを目指す場合、高校生から一般向けの検定試験に挑戦するのもよいでしょう。「日商プログラミング検定」「情報検定」などがあります。

5-2.学習のペースを維持する

小学生・中学生は、学校行事があったり友だちと遊んだり習い事や塾に通ったりと忙しいものです。中学校に進学すると、放課後にクラブ活動を始めることもあり、学校の勉強との両立がさらに大変になります。そのような学校生活のなか、プログラミング学習を続けるのは難しいでしょう。つい学習がおろそかになることもあり得ます。小学生のときと変わらずプログラミングの学習ペースを維持するためには、何かしら工夫が必要です。

独学で勉強していると、どうしても学習ペースを維持するのが難しくなります。独学のデメリットとしては、「モチベーションを保ちにくい」「スケジュール管理を自分で行わなければならない」といった点が挙げられます。こうした課題を解消するために、「プログラミング教室に通う」という選択肢も非常に有効です。プログラミング教室に通えば、その道のプロフェッショナルである講師が生徒一人ひとりのレベルやペースに合った学習スケジュールを立ててくれるでしょう。

6.プログラミング学習がうまくいかないときの進め方

プログラミング学習を進めていると、学習につまずく場面が出てきます。そんなとき、どのようにして問題を解決すればいいのか。ここでは、学習がうまく進まないときの対処法について解説します。

6-1.コードは書き写して理解を深める

プログラミング言語にはそれぞれコード(指示文)に順序があり、それを正しい構造で記述しなければ、コンピュータが理解してくれません。そのための基礎知識がそのプログラミング言語における概念にあたるわけですが、理解をしていても、いざ実際にコードを書こうとしても上手く書けなかったり、コードを組み立てられなかったりすることがあります。

自分ではどこが間違っているのかわからない場合には、上手いコードを真似するというのも解決方法の一つです。「一からやってこそ」と思う人もいるかもしれませんが、こうした真似るというアクションは、プロもやっていることです。むしろ、真似を繰り返すことによって、効率的に動作するコードが書けるようになったり、プログラミングへの理解が深まったりすることも少なくありません。ですから、「真似なんてズルいこと」と思わずに、どんどん真似していきましょう。

6-2.わからなくても進めてみる

根性論のように感じられるかもしれませんが、わからないまま進めてみるというのも解決につながる道の一つです。というのも、一つのプログラミング言語だけでも奥が深いものです。それを完全に理解した状態にまで極めてからプログラミングを始めるというのは、プロのエンジニアでもできません。

「このコードはこう動くんだな」とぼんやり理解している程度でも、進めていくうちに、あるとき点と点が結びつくように理解できる瞬間が訪れます。その繰り返しによって、気づけば理解が深まっているという状態になっているはずです。

わからないまま先に進んでいくのは気持ち悪かったり、怖かったりするかもしれませんが、コードと動作が結びついている以上、コンピュータから何かしらのリアクションが必ずあります。その類似性を見つける宝探しのような気持ちで進めていけば、挫折しにくいでしょう。

6-3.部分的な実践からやってみる

知識のインプットばかりしていて、学習につまらなさを感じるようになったときにぜひ試していただきたいのが部分的な実践です。プログラミングの本当の面白さは、実践してこそ感じられるものだからです。もちろん、アウトプットをしていてつまづいたときにも、この方法は有効です。部分的にコードを書き直してみて、それが動作するかどうかテストしてみると、何が間違っているのかも見つけやすくなるからです。

この方法では、まず簡単なところから始めてみましょう。そこから段階的に実践していくことで、複雑なプログラミングにも対応できるようになっていきます。プログラミング学習は、語学学習に似ています。シチュエーションに応じたフレーズを覚えることで、少しずつコミュニケーションの幅が広がっていくのと同じように、部分的な実践でコードを理解することで、できることも増えていきます。

6-4.プログラミングがわかる人にサポートしてもらう

独学での勉強では、エラーが起きたとき、自力で解決が難しいことも多々あります。学習サイトや書籍で調べても解決方法を見つけられないこともあるからです。解決できないことが重なれば、学習への意欲が下がってしまいかねません。そうなると、スキルを身につけるどころか、プログラミング自体に嫌気が差して学習離れを起こしてしまうかもしれません。

学校の勉強でも、「わかる」「できた(解けた)」の成功体験が重なることで、勉強が面白いと感じていきますよね。反対に、「わからない」「できない(解けない)」の失敗体験が続けば、勉強を苦手に感じるようになったり、避ける気持ちが生まれたりして、勉強への興味や関心を持てなくなっていきます。プログラミング学習も、それらと何ら変わりません。

そういったことを防ぎつつ、スムーズな学習を進めるには、やはりプログラミング経験者からのアドバイスが有効です。しかし、身近にそうした人がいない場合は、プログラミング教室などを活用するのが最適です。プログラミング教室であれば、教え導く経験も兼ね備えたプロの講師がサポートしてくれるため、子どもの達成感を引き出し、独学で学んでいたときよりも学習スピードもスキルも向上させることも難しくないでしょう。

7.プログラミング学習を始めるなら「プログラミング教育 HALLO」

プログラミングを学びたい小学生・中学生は増えています。しかし、独学でプログラミング学習を続けるのは難しいといえるでしょう。スムーズに学習を進めていくためには大人のサポートが必要になります。ただし、保護者が教えるのには限界があります。そこで、ご検討いただきたいのが「プログラミング教育 HALLO」です。やる気を持続しながら上達できる内容となっております。

まとめ

初心者がプログラミングを始めるにあたり、最初のハードルになるのが言語選択の部分です。本屋や図書館に行くと、さまざまなプログラミング言語が並んでいることに驚かされるでしょう。その中から子どもに合うものを選び出すのは、プログラミングに触れたことのない保護者であればかなりハードルが高いと思うかもしれません。しかし、子どもが小さかったり、パソコンにも不慣れだったり、プログラミングの知識もほとんどない状態ならば、ビジュアルプログラミングから始めるのが適切です。

独学でプログラミングを学ぶ際、どう進めていけば習得できるのか不安を感じることが多いです。このような場合、プログラミング教室やスクールを利用することで、その漠然とした不安を解消することができます。やる気を損なわず、意欲をもって取り組める環境があれば、子どものやる気を上手く引き出してくれることでしょう。

執筆者:プログラミング教育HALLOコラム編集部

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