タイピングを早くするコツは?速度アップにおすすめの練習方法をご紹介
公開日:2025.4.18

プログラミングは楽しいけれど、コードを打つのが遅くてタイプミスも多いのが悩みという人もたくさんいます。タイピングが早くなれば、早くコードが書けるようになってさらにプログラミングが楽しくなるはずです。
今回は、プログラミングの初心者から経験者まで実践できるタイピングスピードアップのコツを解説していきます。タイピングに悩んでいる人はぜひ参考にしてください。
タイピングが速い人は、遅い人とどう違う?
カタカタとスムーズに画面を見ながら素早くタイピングしている姿は、パソコン初心者にとって憧れを持っている人もいるかもしれません。タイピングが速い人は、キーボードの位置を把握し、キーボートに目を移さなくても画面だけを見て、打ち込む文字に合わせて自然と指が動いています。これをタッチタイピングといいます。速くタイピングするには、日常的にパソコンを使い、指を速く動かす練習や、キー操作のテクニックを覚えることも重要になります。タイピング速度をアップするためには、専用ソフトウェアやオンラインツールを駆使してスキルアップしていく方法があります。
タッチタイピングとは?
タッチタイピングとは、キーボードを見なくても指が覚えていて、その文字の位置に正確に指が動き、入力できる技術です。ピアノやギター等の楽器を演奏する人も、キーや弦を見ないで演奏しているのと同じことです。指がキーの配置を覚えると勝手に動き出します。タッチタイピングを習得するために、まずは視線を画面に集中させ、タイピングを速度アップさせましょう。タッチタイピングで早く効率的にタイピングできるようになれば作業時間の短縮になります。
タイピングを速くするメリット
速いタイピングは「時短」と「効率化」に繋がります。キャリアアップや就職にも役立つのはもちろん、自分にとってタイピングのストレスが軽減されるので、身体の疲労も軽減するなど、様々なメリットがあります。
SNS活用時代においては、タイピングが速いとメールやLINEのやりとりでも、迅速に返事ができるようになります。アイデアをカタチにするクリエイティブワークでも、タイピングの速さは、迅速なコミュニケーションに役立ちます。
近年、小学生からプログラミング教育の必修化になり、家庭や学校でパソコンを使う場面が多くなってきました。子どもの頃からタイピングに慣れておくと、大人になってから役立つ場面は多くあります。特に今後IT化が進み、パソコンは必須のスキルになってくると考えられます。そこでタイピングが速くできることは自己肯定感を高め、コミュニケーション能力、クリエイティブな表現力などの向上にも役立ちます。
タイピングが上手く、速くなる基本の練習方法
タイピングが上手くなるための練習方法についてご紹介します。まずはタッチタイピング習得のために、キーボードを見ずに打ちましょう。ホームポジション(下記に詳細を記載)を意識しながら、1分間で100文字打てるようになるなどの目標を決めて毎日練習してみましょう。
キーボードを見ずに打ってみる
タッチタイピングと呼ばれる技法で、その習得には、まずキーボードを見ずに打ち続けますが、最初は戸惑うと思います。練習を続けることで、指が自然にキーの位置を覚え、目で見ることなく指が適切なキーをタッチできるようになります。最初からすべてを見ずに打つのは難しいので、指が迷うキーだけを見て打つようにしましょう。慣れることが最も大切ですので、まずはキーボードを見ない練習を始めてみましょう。最初はゆっくり打ち、慣れてきたら、少しずつ速度を上げていきましょう。その際、リズム感も大切です。タイピングに慣れてきたらピアノの鍵盤を叩くように、リズミカルにタイピングすることができるようになります。コツコツと練習して少しずつ速くしていきましょう。
ホームポジションを意識する
ホームポジションとは、タイピングする時に基本となる手を置く配置や、指のセッティングをいいます。FキーとJキーがキーボードの中央にありますが、そこに人差し指を置きます。その周囲に他の指を自然配置します。この位置から各指で打っていくことで効率良くタイピングができるます。ピアノやギター、管楽器でも同様に、基本の指の配置をホームポジションと呼びます。さらにホームポジションを正しく覚えるには、単語や短い文章を何度も繰り返し打つことで指に覚え込ませます。そして慣れてきた頃に、目を閉じてタイピングしてみてください。指を動かす感覚が徐々に身についてきていることが分かるでしょう。
目標を決めて練習する
タッチタイピングが速くなるために、自分なりの目標を決めて練習をすることです。例えば、タイピングのスピードにフォーカスすると、「1分間で何文字を入力する、または1分間でどれくらいの単語を入力する」など、自分が確実にできる達成目標と、少し頑張ればできそうな挑戦目標を設定します。ミスを無くし、正しく文字を入力することはタイピングの基本です。キーボードの配置を覚え、指先を見ずに画面を見ながらタイピングする練習をしましょう。
タイピングをもっと速くするコツ
タイピングの速度を上げるには、何も考えずにただキーを打っていくだけではなかなか上達しません。まずはタイピングミスを減らす練習として、3つのポイントがあります。
まず1つ目は「普段使わないキーに対しても配置を覚える」。2つ目が「文字変換のタイミングについて考察する」。そして「ショートカットキーの活用」ことです。それぞれを詳しく見ていきましょう。
タイピングミスを減らす
正しくタイピングを行うために、集中できるような環境を整える事が重要です。机や椅子は新しく購入するなら、自分にあった高さのものを選び、既存のものを使う場合は、高さが調節できる机や椅子を選ぶようにしましょう。最初はどうしてもキーボードを見てしまいますが、ゆっくりでいいので画面を見ながらタイピングする練習をしましょう。慣れるまで大変ですが、間違えても正しいキーへの打ち直しを繰り返すことで徐々にキーの配置を覚えられるようになります。オンラインでタイピングを練習できるサイトやアプリがありますので、ぜひ活用してみてください。間違いやすい癖は誰にでもあるのでので、どういう時にミスをするかを見つけ出し、ミスする箇所を徹底的に集中して練習することをおすすめします。
普段使わないキーの配置を覚える
タイピングにおいて、ほとんどの人が普段よく使うキーの配置だけを覚えています。
タイピングを上達させるためには、実は普段使わないキーの配置を覚えることも有効なのです。
キーの配置を覚えるには、練習用のオンラインソフトウエアを活用すると、どんどんスキルアップします。その他にもキーボードを見ない練習として、キーボードの配置図を画面に並べ、できるだけキーボード自体を見ないようにすることも一つの方法です。この方法で慣れてきたら配置図は外してタイピングしていきましょう。普段使わないキーのタイピングは、毎日5分でもいいので練習時間をとることで、頭にインプットされていきます。普段使わないキーの配置も覚えることで、一層タイピングが速くなり自身にも繋がります。
適切なタイミングで文字変換する
文字変換はタイピングのスピードに関わる要素の一つです。
適切なタイピングで文字変換を行ことは文字変換を待ったりきちんと変換されているか確認する時間短縮になり、入力がスムーズになります。また、入力に集中できるようになることやタイピングのリズムかつけやすくなることでミスの軽減にも繋がります。
では、文字変換のタイミングはどれくらでしたほうがいいのかというと、文節ごとに変換するのが適切です。例えば、「今日はとてもいい天気ですね」という文章を打つ場合、「今日」「天気」と細かく分けて変換していると、その分キー操作が増えてしまいます。そのため、短い文章なら「今日はとても」「いい天気ですね」と分けるか、慣れてきたら「今日はとてもいい天気ですね」と一気に入力するなど、ある程度まとまった単語で変換をすることで、変換キーを押す回数が減り、その分タイピングのスピードアップに繋がります。
ショートカットキーを活用する
マウスは確かに便利で使い勝手が良いものですが、作業効率を上げる為に、ショートカットキーを活用しましょう。ショートカットキーは、パソコンの入力時に特定のキーを組み合わせて操作することで、操作手順を短縮でき、使いこなせば便利なものです。コピーや切り取り、貼り付けなどは、マウスを使うよりショートカットキーを覚えてしまえば、作業スピードがアップします。「スクリーンショット」もショートカットキーなら、欲しいパソコン画面がその場で保存できてとても便利です。パソコンがフリーズした際の「強制終了」もショートカットキーでできます。
【タイピング速度アップにおすすめのショートカットキー一覧】
使用するパソコンがWindowsかMacかでキーが変わってきますが、基本的にはWindowsでの「Ctrl」キーはMacの「Command」キーと同じになります。普段からよく使われるショートカットの一覧を記載します。
■ すべてを選択
・Windows:Ctrl + A
・Mac:Command + A
■ 切り取り
・Windows:Ctrl + X
・Mac:Command + X
■ コピー
・Windows:Ctrl + C
・Mac:Command + C
■ 貼り付け
・Windows:Ctrl + V
・Mac:Command + V
■ 元に戻す
・Windows:Ctrl + Z
・Mac:Command + Z
■ やり直し
・Windows:Ctrl + Y
・Mac:Command + Y
■ 文字検索
・Windows:Ctrl + F
・Mac:Command + F
■ 新しいファイルやウィンドウの作成
・Windows:Ctrl + N
・Mac:Command + N
■ ファイルを開く
・Windows:Ctrl + O
・Mac:Command + O
■ ファイルの保存
・Windows:Ctrl + S
・Mac:Command + S
■ 印刷
・Windows:Ctrl + P
・Mac:Command + P
ショートカットキーを使うとマウスを使うより工程が省かれるので、スムーズな作業ができるようになります。
記載したもの以外でも便利なショートカットキーの機能はあり、覚えておくと作業の時短に繋がります。普段、「この工程が面倒」とストレスを感じている方は、ショートカットキーを使いこなすことで、快適なパソコンライフが楽しめます。マウスが手元にない場面や、万が一使えなくなってしまった際も、ショートカットキーを使うことができれば安心です。パソコンを使う作業で早く行うには、キーボートとマウスを使い分けるよりも、ショートカットキーを使うことがポイントです。
専門用語はユーザー辞書に登録する
パソコンで文字入力している時に、変換キーを押しても、入力したい単語がなかなか出ないことがあります。よく使う単語はユーザー辞書に登録しておくと、変換しやすくなるので便利です。特に、地名や人名など、変換してもすぐに出てこない単語の登録をおすすめします。任意の語句と読みを組み合わせて登録できる便利な機能なので、常用外漢字を使う苗字や名前も、事前に登録しておけばその漢字を表示できます。文字入力のスピードアップが期待できる機能なので、上手く活用しましょう。ユーザー辞書登録は、タイピングスピードをアップさせるためにも便利な機能になります。登録の手間はありますが、一度登録してしまえばその先ずっと楽にタイピングができるようになるので、ぜひ活用してください。
自分に合ったキーボードを使う
キーボードは目的(仕事用、表計算用、文章作成用等)によって選び方が様々です。パソコンはデスクに固定して使うデスクトップ型と持ち運びできるノート型があります。同じタイプのパソコンでもキーボードのデザインが変わってくるので、譲れないポイントに絞って選びましょう。自分にとって理想のキーボードを選ぶことによって、タイピングのしやすさにも影響してくることがあります。キーボードの選び方のポイントは、サイズやテンキーの有無、Fキーの有無、接続方式、形状(一般的なもの、折りたたみ式、分離式など)、キー配列(日本語配列、英語配列など)です。これらが確定したら、好みのデザインを選ぶと良いでしょう。
【英語入力と日本語入力のどちらがおすすめか?】
英語の文書が多い場合は英語入力がおすすめです。一方、日本語の文書作成が多い場合は日本語入力が適しています。当たり前の回答になりましたが、具体的な利用シーンに応じてどちらかを選ぶと良いでしょう。さらに比較すると、英語はアルファベットを使い、1文字が1音を表すため、比較的速く打てます。日本語はひらがな、カタカナ、漢字を使用するため、1文字あたりの情報量が多く、タイピングが遅くなりがちです。日本語はローマ字入力やかな入力など、異なる入力方式があり、これによって速度が変わることもあります。英語入力と日本語入力、どちらのメリットが高いかは、個人のスキルや経験によって異なりますが、速さを重視するなら英語入力がおすすめです。
タイピング練習サイトやアプリを使う
今や誰もが、自宅でタイピングのスキルを習得することも可能になりました。タイピング練習に使えるサイトやアプリをいくつかご紹介します。
【ウェブサイト】
●プレイグラムタイピング:基礎練習、特訓、腕試しの3つの学習モードでタイピングの練習ができます。アルファベットを知らない小さな子どもでも、音声読み上げとふりがな表示でアルファベットの学習から始められ、タイピングの指使いを正しく身につけられます。
●TypingClub:タイピングスキルを向上させるためのオンラインプラットフォームです。初心者から上級者までレベル別のタイピング練習が用意されています。インタラクティブなレッスンやゲームが多く、正確性やスピードの向上にはもってこいです。
●Keybr:タイピングのスキルに合った練習ができ、進捗状況を追跡できます。
●TypeRace:のユーザーと競い合いながらタイピングの上達をはかれます。
【アプリ】
●Typing.com:さまざまな練習モードがあり、無料で使えます。
●Nitrotype:タイピング練習がゲーム感覚でできます。スピードを競うことも可能です。
関連リンク:https://www.hallo.jp/fs/column/20221202/
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まとめ
タイピングスキルの向上は、さまざまなシーンで役立ちます。タイピングに慣れるためには毎日コツコツと練習する必要があり、速くキーボードを打てるようになることや、ショートカットキーを使いこなすなど効率を上げるテクニックが大事です。プログラミング教育 HALLOには、プログラミングを楽しく習得するメソッドがあり、プログラミングにおいてもタイピングの必要性を重んじ、タイピングのスキルアップの手厚いサポートもしています。