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プログラミングに英語は必要?プログラミングでよく使う英単語や必須レベルを解説!
プログラミングに英語は必要?プログラミングでよく使う英単語や必須レベルを解説!
公開日:2023/03/22
更新日:2025/02/04

子どもにプログラミングを習わせたくても、英語ができないと難しいのではないかと考え、ためらう保護者の方も少なくありません。プログラミングを学ぶうえで英語は必要なのか、どの程度のレベルが求められるのかを知れば、子どもの学習方針は立てやすくなるでしょう。この記事では、プログラミングに必要な英語レベルや、プログラミングと英語を学習する方法などを紹介します。
1.プログラミングとは?
プログラミングとは、コンピュータを動かす指示を出すための手段です。コンピュータに対して「こうしてほしい」と指示を与えるには、専用の言葉を使う必要があり、それがプログラミング言語と呼ばれるものです。目的や興味によってプログラミングの内容や用いられるプログラミング言語が異なります。

2.プログラミングは英語で何という?
プログラミングは、和製英語ではありません。英語でも『programming』と表記し、「プログラミング」と言います。ですから、たとえば海外の人と話す際に「あなたの興味のあることは何ですか?」と聞かれたときには、「I am interested in computer programming.(プログラミングに興味があります)」と返すことができるというわけです。

また、プログラミングされた一連の指示や命令、手順などの集まりを『プログラム』といいますが、これも英語では『program(プログラム)』といい、用いられたプログラミング言語のことは『programming languages』あるいは『coding languages』と呼ばれています。
■英語例
A「 What programming languages can you use?(どんなプログラミング言語を使えますか?)」
B「I can use Visual Basic.(ビジュアル・ベーシックが使えます)」
3.プログラミングでよく使う英語
プログラミング言語の多くが欧米で生まれたこともあって、ほとんどの言語が英単語や英文法がベースになっています。そのため、プログラミングでも多くの英単語が登場します。

ここでは、プログラミングでよく使われる英単語をご紹介します。
- User(ユーザー)
- User_name(ユーザーネーム)
- Password(パスワード)
- Contact(コンタクト)
- address(アドレス)
- Load(ロード)
- Read(リード)
- Write(ライト)
- Save(セーブ)
- Fetch(フェッチ)
- Send(センド)
- Search(サーチ)
- Register(レジスター)
- Optimize(オプティマイズ)
- Normalize(ノーマライズ)
- Current(カレント)
- Start(スタート)
- value(バリュー)
- If(イフ)
- True(トゥルー)
- False(フォルス)
- Error(エラー)
- Continue(コンティニュー)
- End(エンド)
- Stop(ストップ)
- Command(コマンド)
- file(ファイル)
ここに挙げたのは、あくまでも一部にすぎません。それでも、聞き馴染みのある言葉がいくつも出てきたのではないでしょうか?
4.プログラミングに英語は必須なの?
プログラミングといえば英語力が求められるイメージもありますが、実際のところはどうなのでしょうか。ここからは、プログラミングを学ぶうえで英語は必須なのかどうかについて解説します。

4-1.英語力がなくてもプログラミングはできる
結論からいえば、英語力がなくてもプログラミングはできます。確かにプログラムには英単語や見慣れない記号が使われていますが、ほとんどが簡単なもので、記号のように覚えてしまえば問題ありません。プログラミングとはコンピュータに仕事の指示を与えることで、人間にとってもコンピュータにとってもわかりやすいように、簡単な命令形式で記述されます。言い回しも単純なので、英語のように複雑な文法を操る必要はありません。与えられた指示の内容に従って適切な英単語を配置すれば、コンピュータは指示通りに求める仕事をしてくれます。つまり、使われている英単語の意味を知らなくても、命令の意味さえわかればプログラミングはできるのです。
4-2.英語力があると有利になれる
プログラミングをするうえで必ずしも英語ができる必要はありませんが、英語力があるほうが有利になる側面はあります。というのも、プログラミングにおける用語やコードはすべて英語が基盤になっており、英語力があれば直感的にコードの意味を理解できます。学習に際してコードの意味をいちいち調べる手間が省けるため、効率的に技術を習得できるのです。英語を知らないよりも、知っているほうがプログラミングは身につきやすいのだといえるでしょう。反対に、英語が並んでいるのをみただけで拒否反応を起こすような状況だと、プログラミングの習得は難しくなります。
5.プログラミングにある程度の英語があると有利な理由は?
前段落で、英語力があるとプログラミング学習は有利になることを説明しました。ここからは、プログラミングにある程度の英語力があると有利な理由をさらに掘り下げて紹介します。

5-1.コードの意味を理解できる
英語ができると、プログラミングにおけるコードの意味を理解しやすくなります。プログラミング言語の構文や値は、基本的に英単語がもとになっています。たとえば、「DateTime」「Integer」「Const」などがプログラミングではよくみられますが、いずれも英単語がその由来です。そのほか、「Case ~」「If~」などを使って英文のように構築されるコードもあります。このように、英単語の意味が理解できれば、コードがコンピュータにどのような指示を出しているのかも理解しやすくなるのです。
5-2.エラーを解決しやすい
英語力があると、プログラミングにおけるエラーを解決しやすくなります。エラーメッセージは英語の文章や英単語を基準にして作られているため、英語の知識があればその意味するところが大まかに把握できます。エラーメッセージを読んで内容を理解できれば、エラーの原因をすばやく特定するのに役立つでしょう。たとえば、「IndexOutOfRangeException」というエラーメッセージが表示された場合、英語力があれば「インデックスの数値が指定の範囲から外れている」ことがわかります。メッセージの意味を理解することで、エラーの起きている箇所を絞り込み、プログラムを正しく書き直せるのです。
日本語のヘルプメッセージを利用することもできますが、直訳で的外れなことが記載されている場合も少なくありません。英語がわかれば、エラーメッセージの意味を検索して海外サイトで答えをみつけるのも簡単になります。プログラムのエラーをすばやく解決するうえで、英語力は心強い味方になってくれます。
5-3.海外の最新情報を入手できる
英語力は海外の最新情報をいち早く入手したいときにも役立ちます。現在主流となっているプログラミング言語を開発している企業の多くはアメリカにあり、IT技術のトレンドは海外から発信されます。海外サイトに記載されている情報を自力で読み解くためには、当然英語力がなくてはなりません。海外メディアを自分でチェックできれば、プログラミングの最先端の情報をすばやくキャッチできるのです。なかには日本語に翻訳されて紹介される情報もありますが、すべてが日本語で確認できるわけではありません。英語ができないプログラマーに比べて、情報量の面でも優位に立つことができます。将来的にプログラマーを目指す場合は、早いうちから英語に触れておくのが賢明です。
5-4.活躍の場が広がる
プログラマーとして活躍の場を広げたい場合も、英語力を伸ばしておくことをおすすめします。英語ができれば、海外からの案件を受注したり、他国の技術者との共同開発に参加したりすることが可能になります。海外の大きな市場に参画できるようになることで、担える仕事の幅も広がるでしょう。また、一定の英語スキルを求める外資系企業や大手企業などにも就職できる可能性があります。さらに、高い英語力で活躍の場を広げれば、独立や起業もしやすくなるでしょう。将来的にプログラマーとして広く活躍したいのであれば、英語は重要なスキルの一つです。
6.プログラミングと英語の両方のスキルをつけるメリット
プログラミングのスキルは、英語力と併せて身に付けることでより大きな効果を発揮します。ここからは、プログラミングと英語の両方のスキルをつけるメリットを紹介します。

6-1.学習効率や作業効率が上がる
英語力を身につけると、プログラミングの学習効率や作業効率が上がります。プログラミング言語は英語をもとに構築されており、英語を理解できればコードを覚えやすくなります。いちいち日本語に翻訳せず、英語で意味を理解しながら直感的に作業を進められるため、作業効率も上がるでしょう。また、海外サイトでプログラミングに関する最新の情報を閲覧できることも大きなメリットの一つです。このように、英語の情報を日本語に翻訳する時間と手間が省け、効率的にプログラミングを学習できます。
6-2.人脈が広がり仕事に役立つ
英語力があれば、日本国内にいてもネットワークを通じて海外へ人脈を広げることができます。外国人の知人や友人ができれば、それをきっかけにプログラマーとしての仕事を受注するチャンスがあるかもしれません。国際的な人脈を構築することで、海外の取引先や外国人エンジニアとの仕事も有利に進められるでしょう。また、豊富な人脈を活かしてフリーランスで働くという選択肢も生じます。海外が主戦場といえるプログラミングの世界で、国境を超えた人脈は強力な武器となるはずです。
6-3.キャリアアップや年収アップしやすい
キャリアアップや年収アップが狙いやすいことも英語力を身につけるメリットの一つです。高い英語力を活かして海外のプログラマーと情報交換すれば、ハイレベルなスキルを身につけ、仕事の幅を広げてキャリアアップできます。また、プログラマーの社会的地位が高く評価されている海外で、単価の高い案件を受注できる可能性もあるでしょう。日本人は英語が苦手な傾向があり、英語力を身につければ人材としての市場価値が大きく高まります。プログラマーとしての将来を考慮するのであれば、同時並行で英語学習も進めておくのが賢明です。
6.プログラミングに必要な英語レベルはどのくらい?
プログラミングを学ぶうえで英語力が役に立つことは前述の通りですが、それでは具体的にどの程度の英語力が求められるのでしょうか。ここでは、プログラミングの学習に必要な英語レベルについて解説します。

7-1.高校卒業までの基本レベルで十分
プログラミングを学ぶうえで、極端にハイレベルな英語力は必要ありません。基本的に、高校卒業程度のレベルで十分だと考えておきましょう。特に、プログラミングを学び出した初期の段階であれば、英文法の知識がなくても学習は問題なく進められます。簡単な英単語の意味さえわかれば、適宜調べながらプログラミングのスキルを身につけていけるでしょう。まずは基本を学ぶ必要があるので、海外サイトの最新情報を原語で読む必要もありません。ただし、プログラミングスキルが長じるにしたがって、英語力が求められる場面も多くなる可能性はあります。
7-2.専門用語の知識は必須
プログラミングを学ぶうえでハイレベルな英語力は必要ありませんが、プログラムに関する専門用語の知識は身につけておく必要があります。プログラミングの現場では、学校の英語の授業では学習しない、専門的な英単語も使うことになります。プログラミングにおいて、英語が得意な人でも理解しにくい形で英単語が使われる場合も少なくありません。プログラマーを目指すのであれば、専門用語に関しては自主的な学びが必要です。逆にいえば、専門用語さえしっかり押さえておけば、スムーズに学習を進められるということでもあります。
8.プログラミングと英語のどっちを先に学んだらいい?
プログラミングと英語が両方とも身についていない場合、どちらから学習を進めるべきなのか迷う人も多いのではないでしょうか。プログラミングと英語は、どちらかを先にマスターしようとするのではなく、同時並行で学習を進めていく方法がおすすめです。プログラミングを学んでいるうちにわからない英語が出てきたら意味を調べるといった形で勉強すれば、効率的に両方の知識を身につけられます。実践的に使われている英語に好奇心を持って触れることで、知識がより記憶にとどまりやすくなるでしょう。

英語が得意でない子どもの場合、まずはプログラミングから学んでみることをおすすめします。プログラミングを学ぶことは非常に有益です。プログラミングを学ぶことで、小学校で必修化されたプログラミングの授業にスムーズに対応できるようになります。ますます進化するIT社会で活躍するための素養を身につけられることも大きなメリットです。さらに、プログラミングを学ぶことで論理的思考力が育まれ、問題解決能力を養う助けとなり、将来的には職業選択の自由度も広がります。早いうちからプログラミングを学ぶことで得られる利点は多岐にわたり、数えきれないほどのメリットがあります。
子どもが独学でプログラミングを学ぶのは難しいので、プログラミング教室などを活用するのがよいでしょう。プログラミング教室では、英単語の意味がわからなくても講師にすぐ質問できる環境が整っています。英語を知らない子どももプログラミングを学びやすくなっており、効率的に知識やスキルが身につけられるはずです。
9.子どもがプログラミングと英語を学ぶ方法!
子どもがプログラミングと英語を学ぶには、いくつかの方法があります。子どもの個性に合った方法を選び、将来に役立つスキルを伸ばしていくとよいでしょう。ここからは、子どもがプログラミングと英語を学ぶ方法を紹介します。

9-1.プログラミングスキルを身につける方法
プログラミングスキルを身につける方法としては、まずプログラミング教室に通うことが挙げられます。プログラミング教室では効率的に学習を進められるカリキュラムが整っており、子どもも安心して勉強できます。疑問点が出たときにすぐ講師に質問して解消できることも、プログラミング教室を利用するメリットです。また、オンラインスクールを利用するという選択肢もあります。地方に住んでいて、近くに教室がない場合でも学べるので便利です。本やWebサイトなどを使って独学で学ぶ方法もあります。
9-2.英語を学習する方法
英語を学習する方法としてまず挙げられるのが、英会話スクールに通うことです。費用はかかりますが、講師から対面で学べるので子どものモチベーションも維持しやすいです。英会話スクールよりも料金が安い、オンライン英会話を利用する方法もあります。また、英語アプリを利用すれば、時間や場所を選ばずに英語学習を進められるでしょう。そのほか、子ども向けの英語教材を利用するのも一つの方法です。子どもが自分のペースで勉強できるのは良い点ですが、独学のプログラミングと同様に、挫折しやすい部分もあるため注意が必要です。
9-3.プログラミングと英語の両方を学ぶ方法
子どもに早い成長を望む場合は、プログラミングと英語の両方を同時に学べる方法を検討するとよいでしょう。その方法として、エンジニア留学が挙げられます。エンジニア留学とは、英語圏に留学し、プログラミングと英語の両方を学ぶ方法のことです。学習スピードが速い一方で、経済的な負担が大きいのが課題です。また、子どもにとっての精神的な負担も考慮する必要があります。そのほか、プログラミング教室のなかには英語で教えているところもあるので、両方を同時に学ばせたい場合は検討してみてください。
10.まとめ
プログラミングと英語は無関係ではありませんが、英語ができなくてもプログラミングを学ぶことはできます。全国に教室やオンライン教室を展開している「プログラミング教育 HALLO」では、指導力のある講師が子供の習熟度に合わせて、適切なサポートでスキル習得をお手伝いしています。英語力などの気になる点も、保護者向けの質問など、お気軽に・相談タイムで相談いただけます。興味をお持ちの方は「プログラミング教育 HALLO」のプログラミング教室体験授業に、ぜひお申し込みください。
執筆者:プログラミング教育HALLOコラム編集部
更新日:2023/03/24
プログラミングの必要性は?学ぶべき理由と身につくスキルを解説
プログラミングという言葉をよく聞くようになりましたが、内容をどの程度ご存じでしょうか。子どもの授業参観などで、学校でのプログラミング学習を知っている方も多いでしょう。
更新日:2023/03/20
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