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小・中・高のプログラミング教育が必修化!いつから始まる?授業内容を解説【2024年最新】

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小・中・高のプログラミング教育が必修化!いつから始まる?授業内容を解説【2024年最新】

公開日:2022/09/10
更新日:2025/02/04

学習指導要領の改訂に伴い、2020年より小学校でプログラミング教育が必修化、2021年より中学校で技術家庭でのプログラミングの内容が拡充、2022年より高校で情報Ⅰが新設・必修化されました。IT化が進む社会の変化にあわせた自然な流れではあるものの、「何を学んでいるのか」「まだ早いのでは」などの不安を感じる保護者も多いのではないでしょうか。そこで、本記事ではプログラミング教育の目的や内容を中心に、問題点も含めて詳しく解説します。

1.プログラミング教育とは?

そもそもプログラミングというものを一言で説明するならば、それは「コンピュータに命令すること」といえます。というのも、コンピュータは、自らの意思で勝手に動くことはないため、ユーザーからの指示がなければ動けないからです。つまり、コンピュータに意図した動作をさせるためには、指示を与える必要があります。順序立てて書き込まれた指示のことを「プログラム」といい、そのプログラムを作ることを「プログラミング」といいます。

指示するときには、コンピュータが理解できる言葉を使わなければなりません。私たち人間に置き換えてみると、わかりやすいでしょう。言葉がわからなければ、相手が望むような動きをすることが難しいですよね。それは、コンピュータも同じです。ですから、コンピュータに指示するときには、コンピュータが理解できる言葉を使う必要があるのです。その言葉を「プログラミング言語」といいます。そして、プログラミング言語を使って指示に当たる命令文(コード)を記述することを「コーディング」ともいいます。

プログラミング教育では、「プログラミング」と名前がついているものの、いきなりプログラミング言語やコーディングを学ぶわけではありません。プログラミング教育の目的は、あくまでも「コンピュータの仕組みを正しく理解して活用する方法」を習得し、それを通じて「プログラミング的思考」を育むことだからです。プログラミング教育の目的は、プログラミングスキルを習得することではありません。そのため、授業内容もプログラミングスキルの習得に特化したものではなく、課題解決能力や論理的思考を育むことに重点を置いています。

なぜ、このようにコンピュータの仕組みへの理解やプログラミング的思考を育むことに重きを置いているかといえば、それは社会や経済の変革に理由があります。スマートフォン一つとっても、インターネットやAIがとても身近なものになっており、生活のあらゆる場面で欠かせない存在になっています。こうしたIT技術はこれからもますます進化していきます。そのような環境の中で成長し、やがて社会に出ていく子どもたちにとってITの進化は自分たちの生活や仕事に直接的・間接的に大きな影響を及ぼすはずです。

そうした将来を見据えると、子どもたちにプログラミング教育を実施することの重要性は急激に高まっているといえるでしょう。

2.小中高で実施されるプログラミング教育の内容

プログラミング教育は、小学校・中学校・高校でカリキュラムが異なります。ここでは、それぞれの学校でどのようなことを学ぶのかについて解説します。

2-1.小学生のプログラミング授業必修化の時期

小学校でプログラミング授業が必修化されるようになったのは、2020年度からです。小学校学習指導要領が改訂となり、2019年度からの移行期間を経て、2020年4月の新学期より全国で一律実施となりました。一律実施といっても、新しい学習指導要領にあるのは「実施しましょう」というものであり、「○年生で△△のカリキュラムを実施しなければならない」といった具体的な明言はありません。ですので、それぞれの学年でどのような授業を展開するか、学習で何を学ぶかなどについては、各学校に一任されているのが現在の状況です。

2-2.小学生のプログラミング授業の内容

必修化されたとはいえ、科目として新たに「プログラミング」が設けられるわけではありません。というのも、小学校のプログラミング授業における目標は、あくまでも子どもたちにプログラミング的思考を育ませることだからです。プログラミングの授業と聞けばプログラマーを養成するような内容をつい想像してしまいがちですが、小学校では算数や理科などの既存科目にプログラミングの要素を取り入れる形で学びます。その際に重視されるのが、プログラミングに必要となるモノの考え方を学び、身につけることです。

ただし、何年生でどの教科にどのようにしてプログラミング要素を取り入れて指導するかは、学校の裁量次第となっています。そのため、学校のIT環境の整備状況によっては、パソコンやタブレット端末の使用頻度が低くなったりすることもあります。

2-3.中学生のプログラミング授業必修化の時期

中学校でプログラミング授業が必修化されたのは、小学校の翌年である2021年度からです。中学校では、2012年度の時点ですでに技術・家庭科の授業の一分野としてプログラミング授業が取り入れられていたため、長い移行期間があったように思われるかもしれません。しかし、2021年度改訂の学習指導要領からは、従来の内容より学習する範囲がぐんと深く広くなっています。

2-4.中学生のプログラミング授業の内容

2021年度以前では、コンピュータの活用による計測・制御の基本的な仕組みや簡単なプログラムの作成といった、あくまでもプログラミングというものに触れてみようという内容に留まっていました。

しかし、2021年度以降は、より具体的な課題でプログラミング的思考を磨きつつ、技術面も身につ着けていこうという内容に変わっています。これまでのように受け身な活用では終わらせずに、ネットワークを通じてコンピュータに働きかけ、応答を得るといった双方向性のコンテンツをプログラミングするというような能動的な活用が取り入れられるようになっているのです。また、ITセキュリティに関する学びも学習内容に含まれています。このように、ITを利活用するための知識や技術獲得も目標になっているのが、小学校のプログラミング授業とは大きく異なる点です。

そうはいっても、中学校のプログラミング授業も小学校と同様に「プログラミング」という科目が新設されるわけではありません。従来からある技術・家庭科の中で指導されます。

2-5.高校生のプログラミング授業必修化の時期

2022年から必修化されています。それまでは、選択科目の「情報の科学」という形で設けられていました。ですが、必修科目ではなかったため、選択せずに卒業する生徒が多かったのが実情でした。卒業後の進学先でプログラミングやプログラミング的思考を学ぶ機会があればいいですが、そういった生徒ばかりではありません。そのような背景もあって、この度の必修化では必修科目と選択科目が新設されることになりました。

2-6.高校生のプログラミング授業の内容

必修化により、「情報Ⅰ」と「情報Ⅱ」の科目が新設されています。情報Ⅰは必修科目で、情報Ⅱが選択科目です。情報Ⅰでは、プログラミング言語やネットワーク構築、データベースの基礎などITを利活用するための基礎の部分を学びます。情報Ⅱでは、情報Ⅰで習得した知識と技術を活かして、情報システムや情報コンテンツ、データサイエンスといったさらに高度で実践的な内容を学びます。必ずどちらかの科目を選択することになるので、全ての生徒がプログラミングや情報セキュリティを学んで卒業していくようになります。

ただ、高校のプログラミング授業では複数のプログラミング言語を扱うものの、プログラミングスキルの習得が重要視されているわけではありません。プログラミングを通して「コンピュータの仕組みを理解すること」「問題を発見して解決する能力を高めること」が目的ですので、この点は小学校から一貫しているといえます。

3.プログラミング教育の目的

プログラミング教育の目的は多岐にわたります。主な目的としては「プログラミング的思考の育成」や「ITスキルの基礎知識習得」などが挙げられるでしょう。ここでは、プログラミング教育を実施する目的について掘り下げて解説します。

3-1.プログラミング的思考の育成

プログラミング教育の最大の目的は、まだ考え方の柔軟な子どもたちにプログラミング的思考を育むことにあります。プログラミング的思考とは、「目的を達成するためにすべき事柄や必要な物事を順序立てて論理的に考える力」と、そこで導き出した答えに向けて「計画的に実行する能力」を指すものです。なぜ、それほどまでにプログラミング的思考の育成が重視されるのかといえば、この思考力が普遍的なものであり、今後の社会においては、その重要度がさらに増していくと考えられているからです。

子どもたちが将来どのような職業に就くにせよ、ITを活用して課題を解決する能力がますます求められることでしょう。その必要性は仕事にとどまらず、日常生活にも広がります。ITを効果的に利用できるかどうかが、生活の質に大きな影響を与える可能性があるのです。
そうしたとき、プログラミング的思考を持っていることが質の高い生活や仕事につながっていくはずです。

また、プログラミング教育は、プログラミング的思考を養うだけではありません。プログラミングという行為を通じて、想像力や創造力、問題解決能力も同時に育むことが可能です。

3-2.ITの基礎知識の習得

ITの基礎知識の習得も、プログラミング教育の目的の一つです。小学校ではプログラミング的思考の育成が主な目的となっていますが、中学校からはITの基礎知識の習得も重視されるようになります。高校では、独立した科目で、中学校での学びをベースにしてさらに高度な内容へとステップアップします。このように時間をかけて、ITの基礎知識から応用へと知識とスキルの深度を深め、変革の激しいIT社会でも生き抜ける力を育もうとしているのです。

このことから見えてくるのは、将来的に社会全体のITに対する基礎力を底上げしようという意図です。その背景にあるのは、ビジネスシーンだけでなく、日常生活においても今後さらにインターネットを利用したネットワークやAIが溶け込むことが予想できるからです。そのような社会では、情報活用やセキュリティへの理解が個人の安全安心にも大きく関わってきます。もしITに対する理解が不十分であれば、個人の情報が第三者に漏洩するなどして、子どもたちの安全が脅かされるリスクが高まります。考えるだけで、恐ろしい気がしませんか?

ITの進歩は著しいものです。だからこそ、早い時期から慣れ親しんでおくことが重要です。そのために、プログラミング教育ではITの基礎知識の習得も重視しています。IT知識の習得を目的とした学習では、まずはタイピングなどの基礎的操作からスタートします。それから段階的にプログラムやネットワークを活用して問題解決を図るなどの情報活用能力の習得も目指していきます。

3-3.IT社会に順応するための準備

プログラミング教育は、将来を担う子どもたちがIT社会に適応するための重要な準備でもあります。社会のIT化は着実に進展しており、今後もさらに進化を遂げていくことは容易に想像できます。社会の進化に対応するためには、ITの根本的な仕組みであるプログラミングについて知ることが大切です。そこで、プログラミング教育では、早い時期からプログラムが日常生活においてどのように活用されているかを知ることに重点を置いています。

大人になってからプログラミングに取り組もうとしても、新しい技術やスキルを習得することは容易でなく、苦手意識を持ってしまうことも少なくありません。そこで、発想が柔軟で吸収力の高い子どものうちにできるだけプログラミングに親しみ楽しむ機会を与えることで、苦手意識を持たずに成長することを目指します。また、IT業界は慢性的に人材不足に悩んでいます。子どものころからプログラミング教育を実施することで、ITに興味を持つ人材の増加も見込んでいます。

4.プログラミング教育のメリット

プログラミング教育を実施するメリットは、ITスキルの向上だけではありません。ここでは、プログラミング教育のさまざまなメリットについて解説します。

4-1.他の教科が理解しやすくなる

小学校で行われるプログラミング教育は、プログラミングそのものを集中して学ぶスタイルではありません。国語や算数など既存の教科に取り入れて実施され、その教科に対する理解を深めるために活用されるケースが多いです。

例えば、算数では正多角形を描く際にプログラミングを利用するといった指導が行われています。コンピューターに分かるようにプログラミングするには、「辺の長さがすべて等しい」「角の大きさがすべて等しい」「円に内接する」といった正多角形が持つ性質を理解することが欠かせません。どのような命令をどう組み合わせれば正しく作図できるかを考える過程を通し、多角形の性質に対する理解も深まるのです。

音楽では、アプリを使って音の長さや高さを組み合わせて曲を作るといった指導がなされています。子どもたちは曲作りの楽しさが手軽に体験できます。

こういった取り組みは、子どもたちが「人力では時間がかかる作業もプログラミングを活用すれば効率的にできる」と理解するきっかけにもなるでしょう。

4-2.英語と触れ合う機会が増える

プログラミング言語を学ぶことで、英語の文章を読み解く力や組み立てる力が身につくのも大きなメリットです。プログラミング言語はすべて英語で表記されているため、最低限の英語力がなければコードを理解できず、エラーメッセージを読み取ることも難しくなります。

英語に自信のない子どもにとっては、初めてのうちは内容を理解するのに苦労することもあるでしょう。しかし、プログラミング学習を続けることで、英語に触れる機会が増え、自然と一定の英語力が身についていくでしょう。

4-3.将来できる仕事の幅が広がる

子どもたちの将来的な仕事の選択肢が増やせることも、プログラミング教育のメリットです。プログラミングの知識は、エンジニアのみが必要な技能ではありません。多くの分野でIT技術が導入されており、たくさんの職業でプログラミング知識を必要とするケースが増えています。子どもたちが将来どのような職業に就くかはまだ分かりません。しかし、プログラミングを学習し知識を身につ付けておくことは、将来の選択肢を広げることにつながり、大いに意味があります。

プログラミング言語は基本的に英語で書かれ、国による違いはありません。つまり、全世界で共通の言語です。そのため、プログラミングの仕事自体は海外から発注を受けることも可能で、海外で活躍できる可能性もあります。

5.小学校低学年からのスタートがベストタイミング

プログラミング教育は、小学校の低学年から開始されます。実際のところ、小学校低学年からのスタートは子どもたちにとってベストのタイミングと言えるでしょうか。実は、プログラミング教育をいつから始めるのが良いのかについては、保護者の考え方などによって変わってくるため、いつが正解ということはありません。そのため、「何歳からであろうとも、子ども自身が学びたいと望んだタイミングで良い」という考えでも間違いではないでしょう。

ただし、脳の約80%は5歳ごろまでに完成するという説があります。外国語を学ぶ際にも、大人になってから学ぶよりも子どものうちから習う方が覚えやすいことが多いです。プログラミング教育においても、早期に学ぶほど習得がしやすい可能性が高まります。しかし、あまりに早すぎると理解が難しくなることもあります。4歳ごろになると、プログラミングおもちゃなど楽しく学べる学習教材が充実しはじめます。低学年向けのコースを開設しているプログラミングスクールも多いです。小学校入学前の幼い時期からでも、プログラミングを学ばせることは決して難しくありません。

6.まとめ

プログラミング教育の目的は、一貫して「論理的な思考を身につけさせ、子どもの可能性を広げること」です。IT化が進む時代の変化は、今後ますます大きなものになっていきます。そんな中を生き抜く力を育むには、プログラミング学習が最適でしょう。しかし、家庭でサポートをしていくことが難しい部分も出てきます。そのようなときは、専門家に委ねるのも一つの方法です。プログラミング教育 HALLOでは、一般的なプログラミングのスキル習得だけでなく、情報セキュリティや応用プログラミングなども楽しく学ぶことができるため、高校の授業や大学入試にも対応していけます。

執筆者:プログラミング教育HALLOコラム編集部

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