プログラミング言語17選を難易度順に紹介！初心者向けから上級者向けまで徹底網羅！

例えば、家族の似顔絵を描いて、誕生日メッセージやオリジナルのアニメーションを作るといった面白さがあります。そのうえ、無料で使えるので、スマートフォンやパソコンにダウンロードするだけで手軽に始められるのも魅力の1つでしょう。ルールが少ないのもViscuitの特徴で、テキストを入力する必要もありません。子ども向けで難易度が低いプログラミング言語です。

2-2.初心者向けのプログラミング言語6選

子どもが学習するのをきっかけに、保護者の方もプログラミングを始めるのもいいかもしれません。経験がなくても挑戦しやすい、初心者向けのプログラミング言語を紹介します。

【2-2-1.JavaScript】

初心者でも始めやすいプログラミング言語の1つが、JavaScriptです。JavaScriptの一番の特徴は、汎用性が高いことで、主流となっているプログラミング言語として知られています。JavaScriptはシンプルで中学生でも理解しやすい構文が特徴で、基礎なら15時間程度で習得が可能な程、他の言語よりも学習レベルが低いので、初心者が初めて学ぶプログラミング言語におすすめです。インターネット上でも多くの情報が得られるので、プログラミングに触れたことのない、全く知識のない人でも取り掛かりやすい言語といえます。学ぶための準備がパソコンさえあれば始められるのも、学ぶ難易度が低いポイントのひとつです。

そのうえ、開発環境も充実しているので使い勝手がよいプログラミング言語といっていいでしょう。HTMLやCSSといった他のプログラミング言語と組み合わせることで、アニメーションを動かすことができます。JavaScriptは、Webサイトに動きを加えるスクリプト言語として外すことはできません。

【2-2-2.PHP】

PHPは、世界中でWeb開発に利用されているスクリプト言語です。世界的なシェアが高いことで知られており、WordPressなどさまざまなWebアプリケーションの開発に用いられることの多いのが特徴です。文法や仕様が比較的簡単なので、MySQLといったデータベースなどとの連携も容易にできます。そういったこともあり、初心者でも覚えやすいという特徴も持っています。

PHPを習得するには、HTMLやCSSを理解している人なら、PHPの基礎を理解するまでには5～10時間、簡単なプログラムを作成するには50～100時間程度の時間が必要と言われ、このことからも難易度が低く取り掛かりやすいプログラミング言語と言えます。

【2-2-3.Ruby】

Rubyも、初心者向けの比較的習得しやすいオブジェクト指向のスクリプト言語です。Rubyは日本人が開発したもので、TwitterなどSNSやショッピングサイト、Webアプリケーションなど幅広い分野で用いられています。開発したのが日本人ということで、日本語の関連語が多いのが特徴の1つです。

多くのOSで動作を可能とするなど汎用性が高く、さまざまな環境で動作可能なため、難易度が低いプログラミング言語に入ります。Rubyは、基礎的なコードを理解できるようになるまでで、200時間程度とJavaScriptやPHPに比べて多くの時間が必要ですが、プログラミングに触れたことがある人ならさらに短期間で習得できます。また、環境だけでなくプログラミング言語学習難易度も低いことから、初心者でも学びやすいプログラミング言語です。

【2-2-4.HTML/CSS】

HTML/CSSも、比較的難易度が低く、初心者向けのプログラミング言語に含まれます。HTML/CSSと表記すると1つの言語と思うかもしれませんが、HTMLとCSSは、別々のプログラミング言語です。そして、それぞれに役割を持っています。HTMLは、Webサイト上に文字やテキストボックス、画像、表、リンクなどサイトの情報として必要なものを配置するためのプログラミング言語です。

対して、CSSは、Webサイトを見やすくするために用いるスタイルシート言語で、サイトの見た目を整えるために使われます。例えば、デザインの微調整を行ったり、スクリーンサイズに適した表示サイズに切り替えたりといったことが可能になります。つまり、HTMLでWebサイトの土台となるものを作り上げ、CSSでデザインや表示サイズなど見た目を整えるというわけです。つまり、Webサイトを作るうえで、HTMLとCSSは切っても切れない重要なコンビといってもいいでしょう。

HTML/CSSは、パソコンの知識があれば基礎は20～30時間と早く習得できますが、Webサイトが作れるようになるには、200時間程度の学習時間が必要とされています。

【2-2-5.TypeScript】

TypeScriptはJavaScriptをベースにしたプログラミング言語で、大規模なアプリケーション開発に使われているプログラミング言語です。変数の型をあらかじめ指定する静的型付けやクラスなどの機能を活用することで、より大規模で複雑なアプリケーションの開発ができます。
TypeScriptはJavaScriptの基礎知識さえあれば、数週間～数か月と短期間で習得が可能です。しかし、未経験者であれば、半年～1年程度かかるといわれています。
独学で習得する場合、オンライン学習のプラットフォームでも基礎から応用まで学べるサイトが豊富に用意されており、そのほかにも書籍やコミュニティも充実しているので、独学でも十分に習得が可能です。

【2-2-6.VBA】

VBA（Visual Basic for Applications）はMicrosoft officeの拡張機能の総称で、WordやExcel、PowerPointなどのアプリを自動化するための言語です。例えば、納品書や請求書の作成やデータの誤字脱字チェックなども自動化できます。
VBAを習得するには、Excelのマクロの基礎を理解している人であれば、25～30時間程度、実務レベルまで習得するには50～70時間程度必要とされています。インターネット上や書籍などのテキストなど情報が豊富にあるので、独学でも習得が可能です。しかし、基礎まではスムーズに学べても実務レベルに達するまでには挫折する人も多いといわれているので、基礎をしっかり固めてから応用スキルを学ぶようにしましょう。

2-3.中級者向けのプログラミング言語6選

続いて、ここからは中級者向けのプログラミング言語について解説していきます。

【2-3-1.Python】

中級者向けのプログラミング言語の1つとしてあげられるのが、Pythonです。Pythonは、データの分析からAIの開発まで幅広く使われているプログラミング言語で、数値データを扱うことに適しています。FacebookやGoogleにも採用されている言語であり、身近なプログラミング言語という印象を持ちやすいかもしれません。

RubyやPHPよりもできることが多いために中級者向けというカテゴリーに分類されますが、ソースコードが読みやすいという特徴を持っています。そのため、RubyやPHPと同じように、実は初心者でも挑戦しやすいプログラミング言語です。基本的な操作を習得するには、200～300時間程度の学習が必要とされ、実務レベルまで習得するにはそこからさらに300時間程度が必要といわれています。インターネット上にライブラリも豊富で、独学でも習得が可能ですが、時間短縮したいのであればプログラミング教室に通う事をおすすめします。

【2-3-2.Google Apps Script】

Google Apps Scriptは、Google スプレッドシートやGmail、Google ドキュメントなどを自動化するためのスクリプト言語で、GASと略されます。スプレッドシートのデータ集計や分析、メールの自動送信、ドキュメントの自動作成などが行え、Googleアカウントがあれば無料で利用でき、Googleにあるクラウドで動作するテキストエディタの『スクリプトエディタ』でプログラミングを構築していきます。
言語はJavaScriptの文法をベースにしているので、JavaScriptの基礎知識があればスムーズに習得でき、プログラミング未経験でも10～20時間で習得できるといわれているくらい初心者向けの言語です。ではなぜ中級者向けでおすすめしているかというと、それは日本語での情報が少ないためです。多くは英語での情報となっているので、それを埋めるために書籍などを合わせて利用して習得する必要があります。

【2-3-3.Kotlin】

Kotlin（コトリン）は、2017年にGoogle社からAndroidアプリの開発言語として公式に認められた言語です。Androidのアプリ開発や大規模なWebアプリケーションの開発などに使用されます。現在はAndroidアプリ開発には、JavaよりもKotlinが適しているといわれています。その理由の一つが、Javaより簡潔なコードであることや既存のJavaコードと併せて使えることなどが挙げられます。
KotlinはJavaのスキルがあれば、比較的短時間で習得が可能ですが、日本語での情報がまだ少ないため、難易度は中級程度と言えます。しかし、Google社が初心者向けにガイドや資料、プログラマー向けの開発コースなどを提供しており、学習環境は整っているので初心者でも取り組みやすい言語であると言えるでしょう。

【2-3-4.Swift】

Swiftは、2014年にApple社によって開発されたもので、比較的新しいオブジェクト指向型のプログラミング言語です。Pythonなどの優れた部分をベースに開発されており、コード量を抑えてプログラミングすることを可能としています。そもそも開発がApple社ということもあり、主にiOSやOS X向けのアプリ開発に用いられています。そのため、SwiftはApple社のiOSやOS X向けのプログラミング言語です。

Swiftの習得には40～60時間かかるといわれています。シンプルなコードでバグが出にくいことや覚えることが少ないなどが中級レベルでも比較的習得しやすい理由です。また、無料の学習アプリや公式ドキュメントなど学習環境が整っているため、学習コストも低く抑えられます。

【2-3-5.C#】

Microsoft社が開発したオブジェクト指向型のプログラミング言語で、Windowsアプリを中心にWebアプリの開発によく用いられています。Windows系のアプリ開発を目指す人は、まず覚えたほうがいいプログラミング言語の1つです。Windows系に適していますが、だからといって他のOSに向いていないわけでもありません。macOSやiOSでのアプリ開発にも使われています。もともとはC言語やC++の改良版ですが、構文はJavaに近いのが特徴です。そのため、言語体系が多少複雑ではありますが、開発環境を整えやすいことから中級者向けとして紹介しています。

C#の基礎を習得するには、初心者なら100～150時間、プログラミング経験者なら50～80時間程度で習得できるといわれています。初心者向けのチュートリアルからプロ向けのものまで、Microsoftのポータルでそろっているので、学習環境も整っています。エンジニアを目指す場合は、C#だけでなく、それ以外の言語を使った実務経験も必要になります。

【2-3-6.Go】

Goは、Google社が開発したプログラミング言語です。軽量でありシンプルで高速というコンセプトのもとに開発されており、言語仕様が簡潔になっています。そのため、Goを用いて作られたアプリは実行速度が速いという特徴を持っています。また、消費リソースを抑えられることも特徴の1つです。処理速度が速いために、APIサーバー開発やWebアプリケーション開発など幅広く利用されています。

Goは、YouTube開発に使用されている言語で、Webアプリケーションの他、AndroidやiPhone向けのアプリ開発にも向いています。シンプルに作られているので、プログラミングに慣れることを目的に挑戦するのもいいでしょう。

未経験者ではGoを学ぶにはハードルが高くなってしまうので、まずは比較的容易に習得できる他の言語を学んでからトライすることをおすすめします。Goを本格的に学びたいときは、数か月かかるといわれているので、まとまった時間が取れる人はプログラミングスクールに通うといいでしょう。

2-4.上級者向けのプログラミング言語3選

ここからは、いよいよ上級者向けのプログラミング言語を紹介します。上級者向けとなると、マスターできれば専門職として働くことも十分可能です。では、上級者向けのプログラミング言語3つをそれぞれ解説していきます。

【2-4-1.Java】

Javaは、世界中で人気の高いオブジェクト指向型のプログラミング言語で、大規模なシステム開発に向いていることから大企業で使われていることが多いのが特徴です。一方、Androidアプリの標準言語に採用されているなど、活用の幅が広い傾向があります。システム開発やアプリ開発、さらに業務システムの開発にも使われていることから、Javaをマスターできれば仕事に困らないといわれるほどです。

Javaは、Java仮想マシンであるJVM上で動作を行います。そのため、JVMに対応してさえいれば、デバイスやOSに縛られることなくどのような環境でも動かせるのも特徴の1つです。動作環境で見れば難易度は低いと考えることもできますが、学習の難易度でいえば上級者向けです。特に必要なのはオブジェクト指向の理解で、実際に使えるレベルに達するには時間を要します。

プログラミング経験者であれば、オブジェクト指向を理解している前提で数十時間でプログラムが書けるようになりますが、初心者ならJavaの基礎を身につけるには最低でも200～300時間程度、エンジニアとして活躍を目指すなら1日４時間の勉強で１年半ほどかかるといわれているくらい難易度が高い言語です。

【2-4-2.C言語】

C言語が誕生したのは、1972年です。計算機科学者のケン・トンプソン氏が開発したプログラミング言語で、当時すでに登場していた「B言語」の改良版として誕生しました。B言語を改良したものなので、C言語という名前がついています。ケン・トンプソン氏は、Google社のGoの開発にも携わっている人物です。

C言語は、知名度の高いプログラミング言語で、汎用性があることから幅広い分野で利用されています。Webアプリやスマホアプリはもちろん、組み込み系の機械制御システム、さらにOS開発などに使用されています。ただし、アプリ開発にはやや時間を要しますし、言語が機械に近いために覚えるのは時間を要するプログラミング言語です。概念の理解が難しく、難易度は最も高いと考えたほうがいいでしょう。

プログラミング初心者なら、まずはプログラミングの基礎を学ぶ必要があります。その場合、200～250時間が必要です。ほかの言語プログラミング経験者であれば、50～100時間で習得できるといわれますが、ほかの言語と異なる概念が多いため、C言語を習得するには個人のレベルによってもっと多く時間がかかることもあります。

【2-4-3.C++】

最後に紹介するC++も、有名な上級者向けのプログラミング言語です。C言語を拡張してオブジェクト指向を取り入れているので、ソースコード自体はC言語よりも少ないという特徴を持っています。そのため、処理速度が速く、プログラミング言語の中では最速といっていいでしょう。

ソースコードの量はC言語より少ないものの、活用するにはオブジェクト指向の知識についても習得しなければなりません。そのような事情もあり、C++は難易度の高い言語です。OSやゲームの他、IoT、ブラウザと汎用性が高いのも特徴で、一度マスターすれば大きな強みになります。

C++の機能や文法だけでは習得する事は難しく、C言語の文法も合わせて覚える必要があります。コードがとても複雑なので、習得には相当な時間を要します。プログラミング初心者がC++を勉強しようとすると、どこから学べばいいか分からないということが多々あります。そのため、C++を使って何を作りたいのかを明確にしておくと効率よく習得できます。

自分に合うプログラミング言語の選び方

Webサイトを作りたいならHTML/CSSやJavaScript、動的なサイトを作りたいならPythonやRuby、スマホアプリならKotlinやJavaというように、プログラミングで何を作りたいのかを明確にしておきましょう。また、職業として習得するなら、目指す職業でプログラミング言語を選ぶのもいいでしょう。例えば、WebエンジニアならJavaScript、データサイエンティストならPython、ゲームプログラマーならC++など、職業によって求められる言語は異なります。
まずは、自分が作りたいものやなりたい職業を明確にし、それに合った言語を調べてみることから始めます。 多くの入門書やオンライン教材が用意されているので、自分に合った学習方法を見つけましょう。

子どものプログラミング教室ならプログラミング教育 HALLO

プログラミングを習得するには、学ぶ言語や作りたいもの、目指す職業によって学習時間が大きく異なってきます。大人になってからでは、仕事などで毎日忙しくなってしまうため、小さいうちからプログラミングに触れておくことは、学習時間を短縮する為にもとても役立ちます。
プログラミング教育 HALLOは、年長から中学生のためのプログラミング教室です。ゲーム感覚で自然とプログラミングを身につけていく教育方法で、楽しみながらプログラミングの基礎から実用レベルまでマスターできます。指導は個別最適化されたレッスンで、子どもの習熟度に合わせて進めるため、無理なくプログラミングを学ぶことができます。

無理のない範囲で目的に合ったプログラミング言語を学ぼう

プログラミングに触れたことのない初心者が、初めから難易度が高い言語を学ぼうと思っても、説明していることが理解できずに挫折に繋がってしまうこともあります。プログラミングはすぐに身につけられるものではないので、より高度な技術を学びたいときは難易度の低いものから学び、慣れてきたら徐々にステップアップして、コツコツと時間をかけながら確実に習得していきましょう。

執筆者：プログラミング教育HALLOコラム編集部