ゲームのメリット・デメリットとは?子どもへの影響や上手なつき合い方について解説
更新日:2026.1.29
公開日:2026.1.19
ゲームは遊びとしてだけでなく、最近では学びのツールとしても注目を集めています。しかし、長時間のプレイや課金など、心配な面があるのも事実です。ゲームには創造力や集中力を育てるといったよい影響がある一方で、生活リズムの乱れや依存といった問題も起こり得ます。本記事では、ゲームのメリットとデメリットをバランスよく解説し、子どもが健やかに楽しむための上手なつき合い方を紹介します。
この記事の目次
1.ゲームをするメリット・デメリットは?

ゲームは子どもの成長によい影響をもたらす要素が多くあります。その一方で、睡眠不足や依存、運動不足など、注意が必要な点も少なくありません。ゲームの持つメリットとデメリットを理解し、上手に活かしていきましょう。
1-1.ゲームをするメリット
ゲームには、子どもの成長を支えるさまざまなメリットがあります。主に反射神経や空間認知能力、論理的思考力、協調性などが挙げられます。これらは学校教育でも重視される力で、ゲームを通してこれらが自然と育まれていくのです。また、達成感や成功体験をえることで学習意欲を刺激し、次のチャレンジへの意欲につながることもあります。
【創造力や発想力、問題解決能力が育まれる】
ゲームのなかには、自分で世界をつくったり、課題を解決しながら進んだりするものが多くあります。例えば建物を組み立てたり、アイテムを工夫して使ったりする場面では、自然と創造力や発想力が鍛えられます。また、ゲームでは常に課題やミッションが提示されるため、試行錯誤しながら最適な解決方法を見つける力も身につきます。失敗しても再挑戦できる点は、粘り強さを育てるよい機会にもなります。こうした経験の積み重ねが、現実の学習や生活のなかでも「自分で考え、解決する力」へとつながっていきます。
【反射神経と空間認知能力が向上する】
アクションやレースのようなゲームでは、状況をすばやく判断して操作する力が求められます。キャラクターや車の動きを瞬時にとらえてコントロールする過程で、反射神経が自然に鍛えられます。視界に入る障害物や相手の動きを整理し、次の一手を選ぶ習慣が身につくため、注意力や集中力の向上にも寄与します。特に3Dゲームでは奥行きや距離感、位置関係を把握しながら動く必要があるため、空間認知能力の強化にも効果的です。これはスポーツでのポジショニングや運転時の周囲把握など、日常のさまざまな場面で活かせる感覚へとつながります。
【論理的思考力やマルチタスク処理能力が鍛えられる】
戦略ゲームやパズルゲームでは、目標を達成するためにどの順番で行動すればよいか、どのような手順がもっとも効率的かを常に考える必要があります。
そのプロセスが、物事を筋道立てて考える「論理的思考力」を鍛える、トレーニングになります。さらに、敵の動きを予測しながら自分の陣地を守り、同時に次の攻撃計画を練るなど、複数の情報を一度に処理する場面も少なくありません。こうした複雑な状況判断の繰り返しが、複数のことを同時にこなす能力を自然と高めてくれるのです。
【コミュニケーション能力や協調性が養われる】
近年のオンラインゲームは、他のプレイヤーと協力して進める設計が主流です。役割分担や作戦会議を重ねる過程で、自然と「伝える力」と「聞く力」が磨かれます。チームで目標を達成する体験は、協調性だけでなくリーダーシップやフォロワーシップの理解にもつながります。相手の意見を尊重し、合意形成を図る練習にもなるため、人間関係を円滑にする素地が育ちます。こうして身についた社会的スキルは、学校のグループ活動や将来の職場でのチームワークにも活かせます。
【リラックス効果があり、ストレス解消になる】
ゲームは心のリフレッシュにも役立ちます。好きなキャラクターや世界観に没頭することで、日常の緊張がほどけて気分転換につながります。目標をクリアして得られる達成感は自己肯定感を高め、スローライフ系やパズルなど穏やかなテンポのゲームにはリラックス効果が期待できます。友だちと協力・対戦しながら遊べば、楽しい体験を共有でき、前向きな気持ちになれます。短い時間でも上手に取り入れれば、心の健康を支えるよい方法になります。大切なのは、生活リズムや学習とのバランスを意識し、無理のない範囲で楽しむことです。
【達成感や成功体験が学習意欲につながる】
ゲームは、ステージ攻略やミッション達成を重ねるたびに手応えが得られます。こうした小さな成功の積み重ねが自信を育て、「次はもっと工夫したい」「新しいことに挑みたい」という前向きな意欲につながります。達成までの試行錯誤を振り返ることで、計画を立て直す力や目標設定の力も養われます。さらに芽生えた関心が、プログラミングやデザイン、物語づくりなど別分野への探究心として広がることもあります。楽しさを原動力に学べるため、教育面でもよい影響が期待できます。
1-2.ゲームをするデメリット
ゲームをすることには多くのメリットがある一方で、デメリットも当然あります。ゲームをおこなう際のデメリットについて、詳しく紹介していきます。楽しく遊ぶためにも、デメリットを理解して、家庭でのルールづくりや時間の管理、プレイする際の見守りなどを話し合っていきましょう。
【睡眠不足の原因になる】
ゲームに集中していると、時間に気付かずについ夜遅くまでプレイしてしまうことがあります。睡眠時間が短くなると、成長期の子どもにとって心身の発達に悪影響を及ぼすおそれがあります。特に夜間に長時間ゲームを続けると、画面から発せられるブルーライトが脳を刺激し、眠りに入りにくくなるといわれています。これは、交感神経が活発になって身体が活動する時間だと勘違いしてしまうためです。また、睡眠不足が続くと、朝が起きられなくなり、朝食を抜いてしまったり、それによって集中力がなくなってしまったりなど学習意欲の減退にもつながります。ゲームは楽しいものですが、就寝前のプレイは控え、十分な睡眠を確保することが健康維持のために重要です。
【ゲーム依存症になる可能性がある】
ゲームが楽しくてやめられない状態が続くと、「ゲーム依存症」と呼ばれる状態になることがあります。世界保健機関(WHO)は、日常生活に支障をきたすほどゲームに没頭してしまう症状を「ゲーム障害」として分類しています。また、厚生労働省から2020年2月6日に開催された「ゲーム依存症対策関係者連絡会議」で配布された資料によると、国内でも子どものゲーム依存は増加傾向にあり、学業や人間関係への影響が懸念されています。依存状態になると、ゲーム以外の活動に興味を示さなくなったり、感情のコントロールが難しくなることもあります。予防のためには、時間を決めて遊ぶ習慣をつけることが大切です。
出典:厚生労働省 ゲーム依存症対策関係者連絡会議 『ゲーム障害について』https://www.mhlw.go.jp/content/12205250/000759309.pdf
【運動不足になる懸念がある】
ゲームに多くの時間を費やすと、身体を動かす機会が減ってしまいがちです。特に屋内で座ったままプレイする時間が長いと、運動不足につながる可能性があります。スポーツ庁の「令和6年度 全国体力・運動能力、運動習慣等調査 報告書」では、テレビやゲーム画面を見る時間が長いほど体力テストの結果が低い傾向にあることが報告されています。成長期の子どもにとって、体を動かすことは筋力や持久力だけでなく、心の安定にも関わります。ゲームと運動の時間をバランス良く確保することが、健康的に楽しむコツです。
出典:『令和6年度 全国体力・運動能力、運動習慣等調査 報告書』https://www.mext.go.jp/sports/content/20241219-spt_sseisaku02-000039139_06.pdf
【暴力表現や不適切な内容による倫理観への影響がある】
一部のゲームには、暴力的なシーンや刺激の強い表現が含まれていることがあります。こうした内容に何度も触れるうちに、特に小さな子どもは現実とゲームの世界の違いが分かりにくくなったり、倫理観や感情に影響が出たりする可能性があります。価値観がまだ発達途中の子どもは、ゲームの過激な内容をそのまま受け取りやすく、他人への思いやりや共感が育ちにくくなる危険も指摘されています。保護者は、子どもと一緒にゲームの内容を確認し、年齢に合ったものを選ぶことが大切です。ゲームには「年齢別レーティング制度」という評価マークがついているので、これを参考に選ぶと安心です。内容をしっかり理解し、子どもの成長段階にふさわしいものを選びましょう。
【人間関係やお金のトラブルになる場合がある】
オンラインゲームでは、他のプレイヤーと交流する機会が多くありますが、その分トラブルが起こることもあります。ゲーム内の対人トラブルや誹謗中傷、仲間外れなどが発生するケースも少なくありません。実際の友人関係と同じゲームをしていると、いじめなどにも発展する懸念もあります。また、リアルの友人関係が希薄化したり、ゲーム中心の生活になることで社会性のバランスが崩れることもあります。さらに、課金システムによる金銭トラブルや欲しいアイテムを得るための過剰な支出も問題となっています。課金する際は親の許可がなければできないように、ペアレンタルコントロールと設定するなど親子でルールを話し合っておくことが安心です。金銭感覚を育てる教育の一環として、管理方法を一緒に考えるとよいでしょう。
2.ゲームのメリットを活かしてうまくつき合うには?

ゲームを一方的に禁止するのではなく、上手に活用することが重要です。教育的なメリットを得ながら悪影響を防ぐには、1日のプレイ時間や内容を親子で話し合い、ルールを決めましょう。読書や運動など他の楽しみも用意し、友だちとのリアルな交流も大切にします。保護者の適切な関わり方次第で、ゲームは子どもの成長を促す有効なツールとなります。
2-1.1日のゲーム時間を決める
ゲームを長時間続けると、集中力が続かなくなったり生活リズムが乱れたりしやすくなります。そこで、1日のプレイ時間をあらかじめ決めておくことが大切です。目安としては、小学生は約1時間、中高生でも2時間以内に収めるとよいでしょう。時間を区切ることで依存傾向を抑えられ、勉強や睡眠との両立もしやすくなります。保護者が一方的に決めるのではなく、子どもと話し合って納得できるルールにすることがポイントです。タイマーや終了時刻の共有を取り入れると守りやすくなり、時間管理の習慣づけにもつながります。
2-2.ゲーム以外にも夢中になれるものを見つける
ゲームだけに集中してしまうと、物の見方が偏りがちになります。読書やスポーツ、工作などにも手を伸ばせるよう、家庭での環境づくりを意識しましょう。多様な体験で得る達成感や手応えは、ゲームとは異なる学びを広げます。さらに、体を動かす時間や自然に触れる機会は、ストレスの軽減や健康維持にも役立ちます。保護者が一緒に新しい活動へ挑戦し、家族で楽しめる趣味を見つけると、毎日のバランスが整い、充実感も高まります。
2-3.リアルなつながりも大事にする
オンラインゲームを通じて友だちと交流するのも楽しいですが、現実の人間関係も同じくらい大切にしたいものです。友だちと直接会って遊んだり、家族とゆっくり話す時間を意識してつくることが大切です。リアルなつながりは、人の気持ちを理解する力や共感する心を育ててくれます。実際に顔を見て会話を重ねることで、自然とコミュニケーション能力も高まります。ゲームで楽しむ時間と現実でのふれあいの時間、どちらも大切にすることで、気持ちの安定にもつながります。
2-4.親子で一緒にゲームをしてみる
子どもがどのようなゲームで遊んでいるかを知ることは、家庭での信頼づくりに役立ちます。親子で一緒にプレイすれば、自然と会話が増え、楽しみながらコミュニケーションを深められます。保護者が内容を理解しておくと、過激な表現や課金要素などのリスクにも気付きやすくなります。ゲームなかの考え方や得意な場面を観察すれば、子どもの強みを発見する手がかりにもなります。ルールを一方的に決めるのではなく、ともに楽しみながら学ぶ姿勢を見せることが、自主性を育てる第一歩になります。
2-5.課金制限などルールを決める
スマートフォンやオンラインゲームでは、課金トラブルが増えています。高額アイテムを繰り返し購入すると、金銭感覚が鈍るおそれがあります。安心して遊ぶために、「月◯円まで」などの上限を決め、保護者の承認が必要になる設定にしておきましょう。未成年の場合は、ペアレンタルコントロール(課金や年齢制限、利用時間を管理する機能)を活用すると安心です。購入履歴を一緒に確認し、何にいくら使うのかを話し合うことで、お金の使い方を学ぶよい機会にもなります。
3.プログラミングならゲーム感覚でスキルを身につけられる

プログラミングは、まるでゲームをしているような感覚で学べるのが魅力です。キャラクターを動かしたり、ブロックを組み合わせて命令をつくったりする学習方法なら、子どもでも楽しみながら理解を深められます。例えば「マインクラフト」のプログラミングでは、ブロックを使って自分の世界をつくりながら、論理的思考力を育てられます。また、「スクラッチ(Scratch)」では、物語やアニメーションを自分でつくる体験を通して創造力を伸ばせます。遊びながら学べるプログラミングは、初めての習い事としてもおすすめです。
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4.子どものプログラミング教室なら「プログラミング教育 HALLO」

プログラミング教育 HALLOは、子どもたちがゲーム感覚で本格的なプログラミングを学べる教室です。ゲームのようなステージクリア型のカリキュラムを採用しているので、達成感を味わいながら自然とスキルを身につけていけます。教材は基礎から応用まで体系的に整理されており、プログラミング初心者でも安心してスタートできるのが特長です。学びを通じて論理的な思考力や問題解決力はもちろん、自分ならではのアイデアを形にする創造力も育まれます。また、コーチが一人ひとりのレベルや進度に合わせて丁寧にサポートする体制が整っています。これからのIT社会に必要な力を、無理なく楽しく伸ばせる点がプログラミング教育 HALLOの大きな魅力です。
5.まとめ
ゲームは、創造力や思考力を伸ばす素晴らしい教材になる一方で、つき合い方を誤ると、生活のリズムを乱す原因にもなりかねません。大切なのは、ゲームを敵にするのではなく、家庭でルールを話し合い、味方として活用することです。子どもがゲームに夢中になっている姿は、見方を変えれば「何かを突き詰めたい」という情熱の表れでもあります。その情熱をプログラミング学習へとつなげることで、遊びの延長から“考える力”を育む学びへと発展させることができます。
ゲームづくりを通して、自分で考え、試行錯誤し、形にする経験が、未来を生き抜くための力を自然と育てていくのです。
