プログラミングを学ぶ9つのメリット! 後悔しないために知るべき注意点も解説
更新日:2025.8.29
公開日:2023.5.23

社会のIT化は世界レベルで進んでおり、技術の発展、感染症拡大などでさまざまなサービスが加速度的にオンライン化されました。一方で、日本ではIT人材不足という大きな課題を解消していくために、小学校~高校までプログラミング教育が導入され、プログラミング自体もが、身近になってきています。本記事では、将来的なIT人材の需要も含めて、プログラミングを学ぶメリットを解説します。
この記事の目次
1.そもそもプログラミングとは?
プログラミングとは、コンピューターに「このような動きをして」と命令を出すための言葉や手順を組み立てることを指します。スマートフォンのアプリやゲーム、ネットショッピングのサイトなど、私たちの身のまわりの多くのサービスはプログラミングによって動いています。難しそうに感じるかもしれませんが、実は「順番通りに考えて行動する」「うまくいかなかったら原因を探して直す」といった、日常生活でも使っている考え方が基本になります。子ども向けにはゲーム感覚で楽しみながら学べる教材も多く、自然と論理的思考力や問題解決力を身につけられるのが魅力です。今やプログラミングは、将来のためだけでなく、日々の学びや成長にも役立つ力として注目されています。
2.プログラミングができる人の需要
IT化の加速によって、ITについての知識やプログラミング技術がある人の需要は増加傾向にあります。経済産業省の「IT人材育成の状況等について」の資料によると2030年までに40~80万人規模でIT人材の不足が生じると試算され、懸念されている状態です。また、IPA(情報処理推進機構)が発行する「DX人材白書2021」では、2021年の調査において国内の事業会社878社のうち88.2%が、国内のIT企業979社のうち81%が、IT人材の不足を感じていると回答していることが記載されています。
プログラミングができる人だけがIT人材というわけではありません。しかし、前述した状況を踏まえると、ITリテラシー、プログラミング技術が備わっている人材の需要が将来的にも増加していくと考えられるでしょう。なかでも、今後5年ほどで不足すると考えられる若手人材に関する質問では、アプリケーションの開発やプロジェクトマネージャー、幹部クラスでは新事業開発や事業創造の人材と回答されています。この結果から、幅広い知識や技術を持つ人材であるほど、就職できる企業の幅が広がると考えられるでしょう。
3.プログラミングを学ぶ9つのメリット
IT化が加速する中で、プログラミングができる人材の需要はますます高まっています。特に、若手IT人材の不足が深刻化しているため、プログラミング技術を身につけておくことが将来大きな強みになります。では、プログラミングを学ぶことで具体的にどのようなメリットがあるのでしょうか。ここからは、プログラミングを学ぶ9つのメリットについて解説します。
3-1.論理的思考力が身につく
論理的思考力とは、物事を順序だてて考える力のことです。仕事をするうえで業務の効率化を求められることも多いですが、そういったときに論理的思考力が身についているかどうかで結果が大きく異なります。論理的思考力が身についていれば、必要な作業やその順序などを冷静に整理して実行できるため、無駄な時間を省いて効率的に業務を進めることが可能です。
仕事以外の場面、たとえば、受験勉強にも論理的思考力は活かせます。必要な勉強、勉強しなければならない科目の優先順位づけといったことまで考えられるので、効率よく学習が進められます。応用問題が扱われることが多い中学校や高校では、論理的思考力を身につけていれば時間をかけずに正解にたどり着けます。たとえば、英語や国語の文章問題では部分的な単語の意味がわかれば、全文を読まなくても(あるいは文章全体の意味がわからないときでも)正解に近づけることが多いのです。ほかには選択問題においても、論理的思考力は効果をが発揮します。3択問題があった場合、どれが正しいかがわからなくても、2つが間違っているとわかれば正解は残りの1つであると考えられます。このように論理的思考力が身についていれば、正解できる確率は高くなるのです。
3-2.仕事の選択肢が増える
プログラミングに限らず、専門スキルを身につければ、まったくスキルを持っていない人より仕事の選択肢が広がります。特に、IT業界は新技術やサービスが続々と生まれてきており、変化が激しい業界です。しかも、IT系の職種とひとくちにいっても、プログラミングそのものをおこなうプログラマーや、クライアントへのヒアリングを通じて要求に最適な仕様のシステム開発を行うシステムエンジニアなど、さまざまな仕事があります。
たとえば、エンジニアの場合はどのような分野で働くかによって必要とされるスキルが変わるので、その分、選択肢も多いです。業務のIT化は多くの企業が行っており、IT系企業以外でも情報システム部などプログラミングを含めたITスキルが必要とされる部署も少なくありません。さらに、IT系の企業はアプリケーション開発ができたり、プロジェクトマネージャーになれる実力がある若手を求めています。子どもの頃からプログラミング学習をしていれば、就活する際にその知識や技術を全面的にアピールすることも可能です。
3-3.場所・時間に関係なく自由な働き方を目指せる
基本的に、プログラミングはパソコンがあり、インターネット環境が整備されていれば行えます。そのため、場所を選ばずに働けるのが魅力です。エンジニアは出社せず、リモートワークで自宅で働くことが可能な職種です。フレックスタイム制を導入している企業であれば、時間的に自由な働き方ができるので、プライベートを大切にしたい人にも向いています。IT業界ではリモートワークを導入している企業も多く、会社のデスクだけではなく、インターネット環境が整っているカフェや自宅、完全個室作業スペースなどを利用して仕事をしている人も少なくありません。
プログラミングのように高い需要がある分野の専門スキルがあれば、経験を積んでいずれ起業することや、フリーランスとして独立すること、副業でプログラマーとして働くことなども可能になります。本業の休日や空き時間を利用して、クラウドソーシングサイトから依頼を受けて収入を得ることも可能です。クラウドソーシングで募集されている仕事は夜間や土日に作業ができるので、副業にしやすいといえます。実際に募集されている例を見てみると、業務システムやスマホアプリの開発、サイト制作などが多く、そういった分野を得意としていくこともできるでしょう。
3-4.就職活動の際に有利になる
現状、プログラミングができる人材は不足しています。そのため、需要が高く、将来性のあるスキルであるといえます。そうした社会のニーズに応えるために、小学校からプログラミング学習が必須となりました。つまり、今の子どもたちが成長して就職活動を行う際には、プログラミングができる技術が身についているのは当たり前で、基礎能力と見なされるようになっている可能性が高いです。将来に備えて子どもの頃からプログラミングを身につけておけば、就職・転職活動において少なからず有利になるでしょう。
日本国内だけではなく、企業のIT導入は世界中で行われています。そのため、日本国内だけではなく、海外で働く道も視野に入れることができるようになります。プログラミング学習をするために海外にIT留学をする人がいるほど、プログラミングはグローバル社会に適した技術です。プログラミングと同時に子どもの頃から英語も学んでおけば、外資系企業や世界を股にかける国際的な人材として高収入を得られるチャンスもあるかもしれません。
3-5.年収アップを狙いやすい
2024年に「転職サービスdoda」がおこなった「2024年版平均年収ランキング」(https://doda.jp/guide/heikin/)によると、全職種の平均年収が426万円であるのに対し、技術系(IT/通信)の平均年収は4642万円と標準を約40万円上回っています。エンジニアは納品したものの質など仕事の成果を重視されるケースが多く、実力で年収が決まることから、スキルアップするほど年収アップにつながりやすいのです。年収1000万円以上を得ているエンジニアもいるほどです。
また、求められる分野によって必要な知識が異なるので、対応できる分野の拡大やプロジェクトマネージャーのような全体設計に携わるポジションに就けるように技術や実績を積んでいくことで年収アップにつなげることも可能です。入社早々でプロジェクトマネージャーを経験できる企業もありますが、経験を積んでから任せられるケースも多いので、スキルアップは必須といえます。さらに、自分の苦手分野を分析して克服していくことも重要です。
3-6.アイデアを形にできる
IoT家電やスマートフォンアプリ、通販サイトなど日常生活のいたるところでプログラミングが活用されています。別の見方をすれば、プログラミングができるようになることで、自分がやってみたかったものや作りたいと思っていたものを形にできるかもしれません。アプリやWebサイトを利用していると、「この部分がもっと改善されれば」「ここはこうしてほしい」といった不満部分が出てくることもあるのではないでしょうか。
プログラミングを学べば、自分自身が納得できるものを作り上げていけます。改善点が出てきたときにも、自分自身で試行錯誤しながら希望に近い状態に仕上げることが可能です。子どもの頃から、自分が考えたものを自分で作り出す体験をしておけば、創造性が豊かになることも期待できます。その結果、自分のアイデアを形にして、将来は仕事として活かせる可能性も広がります。
3-7.趣味として楽しむことができる
プログラミングを学ぶメリットは仕事以外にも、ゲームやロボット、自分好みのWebサイトなども作れる点があげられます。自分が望んでいるゲームやロボットなどを作り出すことができせれば、世に出回ったときに多くの人に楽しんでもらうチャンスが訪れるでしょう。「こういうものが欲しい」「ああいう機能があれば便利なのに」という声に対して、自分で応えることができます。プログラミングは生活用品にも使われているため、周囲の声から新しいサービスや商品を開発する経験もできるでしょう。
仕事としてではなくとも、あくまでも自分の趣味の範囲でさまざまな作品を作る人もいます。子どもが自分で作ったゲームを友だちと一緒に遊べば、その楽しさや達成感もさらに大きくなるでしょう。そうした活動によって「もっと新しいものを作りたい」といった喜び・自信が育まれます。
3-8.グローバルに活躍できるチャンスが増える
プログラミングを学ぶことは、将来的に世界を舞台に活躍するチャンスを広げることにもつながります。なぜなら、プログラミング言語の多くは英語をベースとしており、自然と英語に触れる機会が増えるからです。また、IT業界は世界中で共通した技術が使われているため、プログラミングのスキルがあれば、国境を越えて仕事ができる可能性が高まります。実際に、海外のエンジニアとオンラインで協力したり、海外企業に勤め、日本国内でリモートワークをすることも可能です。子どものうちから英語とプログラミングの両方に親しんでおくことで、将来グローバルに活躍できる素地が自然と育まれていきます。
3-9.情報セキュリティに強い人材になる
現代社会では、個人情報やデータを安全に守ることがますます重要になっています。そのため、セキュリティの知識を持つ人材へのニーズも年々高まっています。
こうした中で、子どもがプログラミングを学ぶことで、ネットワークの仕組みやデータの扱い方への理解が自然と深まっていきます。「どんな行動が危険か」「安全に使うにはどうすればよいか」といった意識が育まれるのも、プログラミング学習の大きなメリットです。
このような学びを通じて、将来セキュリティに強い人材として活躍するための土台が築かれ、トラブルを未然に防ぐための知識やスキルも身についていきます。
プログラミングを通じて、情報を安全に扱う力や意識が養われ、未来のデジタル社会を支える力へとつながっていくのです。
関連リンク:https://www.hallo.jp/column/post-254/
4.プログラミング学習のデメリット
プログラミング学習にはたくさんのメリットがありますが、一部デメリットもあります。そういった点も理解したうえでプログラミング学習に取り組みましょう。
4-1.挫折してしまう人が多い
独学でプログラミング学習をする人の90%以上が挫折してしまうといわれています。原因はさまざまですが、よくある理由のひとつは、わからないことが出たときに解決できず、諦めてしまうケースです。プログラミングは一度組んだ内容をテストして、問題があればそれを解消し、最終的な形を作り上げる地道な作業の繰り返しです。しかし、自分ひとりで学習していて解決できなくなるとモチベーションが下がってしまい、解決するまでトライする気持ちが継続しないケースが少なくありません。大人でも挫折してしまうことがあるほどです。ですから子どもがプログラミングを学ぶときは学習環境を整え、モチベーションを維持できるようにサポートすることが重要になります。
4-2.習得するまでに時間とお金がかかる
プログラミングの習得は目標にするレベルによって異なりますが、基礎的な文法の習得だけでも200時間は必要であるといわれています。エンジニアなど仕事で役立つプログラミングができるようになるためには、2700~7000時間ほど学習しなければなりません。無料で利用できるオンライン学習教材などもありますが、前述したように独学では挫折するケースが多いことから、きちんと身につけられるようにプログラミング教室などに通う人も増えてきています。プログラミング教室ではプロの指導によって効率的に学習が進みます。ただし、実践のためにパソコンなどを用意したり、教室の月謝等、さまざまなお金がかかります。
4-3.長時間パソコンを見ることになる
プログラミング学習にはパソコンが必須のため、パソコンを使う時間が長くなりがちです。そのため、身体への負担に注意しなければいけません。長時間デスクに座って作業していると、腰痛や肩こり、画面を見続けることによる目の疲れや視力低下に繋がる可能性が高まります。成長期の子どもが自分で体調管理するのは難しいため、無理なく続けられるよう工夫しなければいけません。学習時間はあらかじめ決めておき、途中で身体を軽く動かして目を休める時間を作るなど、長時間連続でパソコンと向き合うことがないよう、保護者が見守るようにしましょう。
5.プログラミング学習におすすめの方法
プログラミング学習にはメリットもデメリットもあります。それらを踏まえて、特におすすめの方法を紹介します。
5-1.プログラミング学習用のWebサイトを使う
紙の参考書もありますが、実際に手も動かして学びたいのであればプログラミング学習用のWebサイトを利用してみるのもよいでしょう。無料で利用できるサイトもあるので、費用をかけず気軽に学習できます。
5-2.テキストや書籍を活用する
パソコンが使えないときでも学習を進められる方法として、テキストや書籍を活用するのが有効です。夕食後の空き時間や外出前のちょっとした時間など、すきま時間に読み進められるのが大きな魅力です。プログラミングの入門書には、図解やイラストが多く使われており、仕組みや考え方をやさしく解説しているものが多数あります。子どもでも理解しやすく、難しいところは何度も読み返して確認できるため、自分のペースで着実に学べます。また、書籍は学習の流れが体系立ててまとめられているので、順序立てて学びやすいというメリットもあります。基礎からじっくり学びたい場合は、まずは初心者向けの入門書から始めて、徐々にステップアップしていくとよいでしょう。
5-3.プログラミング教室に通う
プログラミング教室では、きちんと段階を踏んでプログラミングを学習できます。経験豊富な講師が子どものレベルに合わせたカリキュラムを組み、学びをサポートしてくれるでしょう。無理のない範囲で学んでいけますので、子どもがわからない部分を解消できずに挫折してしまうことを防げます。
関連リンク:https://www.hallo.jp/column/post-485/
関連リンク:https://www.hallo.jp/column/post-566/
6.子どものプログラミング学習を始めるならプログラミング教育 HALLOで!
将来を考えてプログラミングを身につけてほしいと思っても、プログラミング学習は子ども一人で進めるには難しい面も多く、保護者のサポートが欠かせません。しかし、専門的な知識を持っていないと、どのように教えればいいのかわからないと、不安に感じることもあるでしょう。そんなときにおすすめなのが、子ども向けプログラミング教室のプログラミング教育 HALLOです。プログラミング教育 HALLOでは、教材「Playgram(プレイグラム)」を使い、子どもがゲームのように楽しみながらプログラミングを学べる仕組みを用意しています。ビジュアルで直感的に操作できるため、未経験の子どもでも安心してスタートできます。基礎から応用まで段階的にスキルを身につけられ、自分のペースで学習を進められる点も魅力です。さらに、講師がつき、子どもの理解度に応じてしっかりとサポートしています。教室での学びを通して論理的思考力や問題解決力など、将来に役立つ力も自然と育まれます。まずは無料体験から始められるので、ぜひお気軽にお問い合わせください。子どもの「好き」が「得意」になるきっかけづくりに、プログラミング教育 HALLOを活用してみてはいかがでしょうか。
7.まとめ:プログラミングのメリット・デメリットを理解して楽しく学ぼう!
プログラミング学習には、考える力や問題解決力が育まれるなど、将来に役立つ多くのメリットがあります。一方で、継続するためには工夫やサポートも欠かせません。だからこそ、始める前にメリットだけでなく注意点もしっかり理解しておくことが大切です。
これからプログラミングを学びたい方や、お子さまに学ばせたいと考える保護者の方は、「無理なく・楽しく続けられる学び方」を意識して取り組むことがポイントです。
楽しく学べる環境をお探しの方には、プログラミング教育 HALLOもおすすめです。