ロブロックスを子どもに遊ばせる際の注意点。年齢制限や設定方法を詳しく解説
更新日:2025.8.29
公開日:2025.7.19

オンラインゲームとして世界中の子どもたちから人気を集めている「ロブロックス(Roblox)」。遊びながら創造力やプログラミング的思考を育てられる一方で、インターネット上のやりとりや課金など、保護者が気をつけたい点もいくつかあります。本記事では、ロブロックスの基本情報から年齢制限、設定方法、親子で決めたいルールまで、子どもに安全に遊ばせるためのポイントをわかりやすく解説します。
この記事の目次
そもそもロブロックス(Roblox)とは?
ロブロックスは自分だけのゲームを作成したり、他のユーザーが作ったゲームを楽しんだりできるオンラインプラットフォームです。2006年に公開され、現在では世界中の子どもたちから大人まで幅広い年齢層に人気があります。単にゲームを楽しむだけではなく、自分のアイデアをゲームとして形にして世界中のユーザーとシェアできます。無料でプレイできる基本システムがあり、パソコンやスマートフォン、タブレット、ゲーム機など様々な端末で楽しめるのも魅力で、子どもの創造性を育む教育ツールとしても注目されています。
ロブロックスが子どもに人気な理由
子どもたちの間でロブロックスが広く人気を集めているのは、ゲームを通じて自由にアイデアを表現できるからです。自分でゲームの世界を作ったり、誰かが作ったゲームで遊んだりと、創造と体験の両方を楽しめます。難しい操作は少なく、プログラミングが初めてでも使いやすい設計になっている点も特徴です。ゲームの種類が非常に多く、飽きずにさまざまな遊び方ができる点も魅力の一つです。スマートフォンやタブレットで気軽に始められるため、日常の中に自然と取り入れやすいことも、人気を支える理由です。
ロブロックスに年齢制限はある?何歳から遊べる?
ロブロックスの利用規約では、13歳未満の子どもがアカウントを作成する際に保護者の同意が必要とされています。13歳未満のアカウントには、自動的にチャット制限や厳格なコンテンツフィルターが適用されます。また、保護者向け管理機能を使えば、プレイ時間の制限やフレンド追加の承認なども設定可能です。ロブロックスでは各ゲームに対象年齢が表示される仕組みを導入し、保護者が判断しやすい環境作りに努めています。
子どもがロブロックスを始める際の注意点
ロブロックスは自由度が高く、遊びながら創造力を伸ばせるサービスですが、始める際にはいくつか注意が必要です。パソコンでプレイする場合の環境や、ゲーム内での課金、他のユーザーとのやり取りによるトラブル、不適切なコンテンツへの接触など、保護者の見守りが大切になるポイントがあります。
PCでプレイする場合はスペックが重要になる
ロブロックスはスマートフォンやタブレットでも遊べますが、よりスムーズに楽しむにはパソコンの方が向いています。ただし、すべてのパソコンで問題なく動くわけではありません。少し前の機種や性能があまり高くないパソコンだと、画面が固まったり、ゲームが途中で止まったりすることがあります。
特に、映像や動きが多いゲームでは、処理する力がある程度必要になります。遊んでいる途中でパソコンが熱くなったり、動きが遅くなったりすると、子どもがストレスを感じたり、途中でやめてしまったりすることもあります。
同じように、インターネットの接続が不安定になる場合も注意が必要です。通信が途中で途切れるとログインに失敗したり、進行中のゲームが突然終了することもあります。子どもが安心して遊べるように、あらかじめパソコンの性能やネット環境を確認しておくと良いでしょう。
ゲーム内課金ができる
ロブロックスは無料で始められますが、ゲームの中には、キャラクターの見た目を変える服やアクセサリー、ゲームを有利に進めるための道具などを買える仕組みがあり、そのときにロブロックス専用のお金Robux(ロバックス)を使います。ロバックスは、実際のお金で買う必要があります。
子どもが楽しんでいるからと、つい何度も課金して金額が大きくなってしまったり、子どもが知らないうちに課金していたりといったトラブルにならないように注意が必要です。
ゲームを楽しむ中で、ほかの子が持っているアイテムをうらやましく感じて、自分も欲しくなってしまうことも子どもにはよくあることです。そのため、あらかじめ家庭内で使い方のルールを話し合っておくことが大切です。
他のユーザーとトラブルになることがある
ロブロックスにはチャット機能があり、世界中のユーザーとやり取りしながら遊べます。知らない人と会話ができることは楽しい一方で、トラブルにつながるリスクも含まれます。
プレイヤー同士で言い争いになったり、嫌なことを言われたりすることがあります。また、仲良くなった相手から個人情報を聞き出そうとするケースも見られます。名前や住所、通っている学校などの情報を不用意に伝えてしまうと、思わぬトラブルに巻き込まれるおそれがあります。
チャット内容はフィルターで一部制限されますが、完全に不適切な言動を防げるわけではありません。知らないユーザーにしつこく話しかけられて不安になる子どももいます。
こうした問題を防ぐには、チャット機能をオフにする、遊ぶゲームをあらかじめ決めておく、困ったときはすぐ保護者に相談するなど、家庭でルールをつくっておくと安心です。
不適切コンテンツが配信されている
ロブロックスには、ユーザー自身がゲームを作って公開できる仕組みがあり、幅広いジャンルのゲームが楽しめます。子ども向けの内容も多くありますが、その一方で、年齢によってはふさわしくない内容が含まれているものも存在します。中には、刺激の強い映像や不快な言葉づかいが使われているゲームもあり、特に小さな子どもにとっては、不安や怖さを感じることがあるかもしれません。
ロブロックスでは、アカウントの年齢に応じてフィルターがかかり、特定のゲームが表示されにくくなるような工夫がされています。13歳未満の場合は、表示されるゲームが自動的に制限される設定になっていますが、それでもすべての不適切な内容を完全に防げるわけではありません。安心して遊ぶためには、アカウント作成時に正しい年齢を入力すること、子どもがどのようなゲームを遊んでいるかを保護者が一緒に確認することが大切です。
保護者が行うべきロブロックスの子ども向け設定
ロブロックスは自由度の高いサービスですが、子どもが安心して楽しむには保護者による設定が欠かせません。アカウントの管理やチャット機能の制限、遊ぶ時間のコントロールなど、あらかじめできる対策があります。子ども向けの設定をきちんと行うことで、安全な環境でゲームを楽しめるようになります。
保護者コントロール設定
ロブロックスには、子どもが安心して利用できるよう保護者用の管理機能が用意されています。設定を始めるには、保護者のアカウントでログインし、「設定」メニューの中にある「プライバシー」や「セキュリティ」項目を開きます。チャット機能やフレンド申請、参加できるゲームの範囲などを細かく調整できる仕組みです。また、4桁のPINコードを登録しておくと、子どもが設定を変更することはできません。こうした機能をうまく使えば、安全に楽しめる環境づくりにつながります。
フレンドリクエストやメッセージの管理
保護者のアカウントと連携すると、メッセージやフレンドリクエストの制限がより簡単になります。プライバシー設定で、受け取る相手を「保護者が許可した人」のみに変更することで、知らない相手とのやりとりを防げます。13歳未満では、通常のメッセージ送信ができない仕組みもあり、安全性が高まっています。チャット機能をオフにする選択もでき、家族で安心して遊べるコミュニケーション環境を整えられます。
子どものプレイ時間の管理
保護者のアカウントを連携すると、子どもの1日・1週間のプレイ時間がダッシュボードで確認できるようになります。ここから毎日の上限を設定し、時間を超えるとアクセスが自動的にブロックされます。ロブロックス自体にはタイマー機能がありませんでしたが、アップデートによって保護者が管理できるようになりました。生活リズムを守りながら遊ばせるのに役立ちますし、ルールを決めるきっかけにもなります。
フィルター設定
ロブロックスでは、9歳未満の子ども向けに、表示されるコンテンツが自動で制限されるフィルター機能が用意されています。また、13歳未満のユーザーは、一部のバーチャル空間に年齢制限が設けられ、友だちリストに入っていないユーザーとの交流や自由に書き込みができるバーチャル空間にはアクセスできないように制限しています。年齢に見合う表現のものだけが表示されるようになるため、不適切な内容の出現を減らせます。ただし完璧に防げるわけではなく、保護者がアカウント作成時に年齢を正しく入力し、設定を確認することが重要です。フィルターの動作状況は保護者のアカウントのダッシュボードやプライバシー設定でチェックでき、必要に応じて調整も可能です。
ロブロックスの年齢設定・変更方法
ロブロックスでは、年齢によって利用できる機能が異なります。とくに13歳未満の場合は、安全に配慮した制限が自動的にかかるため、正確な年齢を登録することが大切です。設定を確認したい場合は、まずアカウントにログインし、画面右上にある設定アイコンを選びます。その中にある「アカウント情報(Account Info)」を開くと、登録された生年月日が表示されます。ただし、一度設定した生年月日は、ユーザー自身で変更できない仕組みになっています。もし誤って登録してしまった場合は、ロブロックスのサポートセンターに問い合わせる必要があります。安全に使い続けるためにも、最初に正しい情報を入力しておくことが何より重要です。
安全に遊ぶために!子どもと決めておくべきロブロックスのルールガイド
ロブロックスは、自由な発想でゲームを楽しんだり、世界中のユーザーとつながったりできる魅力的なプラットフォームですが、安心・安全に活用するためには、家庭内でのルールづくりが欠かせません。
たとえば、「ゲームの中でしてよいこと・いけないこと」「他のユーザーとの接し方」「個人情報の守り方」などについて、あらかじめ話し合っておくことで、トラブルを未然に防ぐことができます。
また、プレイ時間の目安や使う時間帯を決めておくことで、生活リズムを整えながら楽しく活用することができます。
こうしたルールは、一方的に決めるのではなく、お子さま本人と一緒に考えて共有することがポイントです。
「なぜこのルールが必要なのか」を話し合うことで、デジタル社会でのマナーやリテラシーを身につけるきっかけにもなります。
ロブロックス内でやっていいこと・やってはいけないこと
安全な利用のために、ロブロックスで守りたいルールをあらかじめ親子で話し合っておきます。
【やっていいこと】
知っている友達とだけ遊ぶことや、ゲーム内でルールを守って行動することが大切です。困った時にはすぐに大人に相談することを約束します。公式が提供するアイテムやサービスのみを利用すること、知らない人と無理に関わらないことも重要です。
【やってはいけないこと】
自分の本名や住所、学校名などの個人情報を他人に伝えたり、インターネット上で知り合った人と簡単に会う約束をしたりすることは避けましょう。不正なアイテムやソフトを使う行為や、他人を傷つける発言・迷惑行為はトラブルやアカウント停止の原因になるため禁止します。課金する必要がある場合は必ず保護者の許可を得るように案内します。こうしたルールを守ることで、安心してロブロックスの世界を楽しめます。
チャットやフレンドとのやり取り
ロブロックスのチャット機能では、興味のあるユーザーにフレンドリクエストを送ることで、交流がうまれていきます。しかし、子どもがネットを使い慣れているとしても、知らない人と関わることで思わぬトラブルに繋がることもあります。その不安を解消するためにも、保護者がチャットの利用制限やメッセージ内容の確認をできるように設定し、子どもが安全に使っているかを確認しましょう。また子どもには、知らない相手から届いたメッセージに気軽に反応しない、個人情報をやり取りしないなどのルールを繰り返し伝えておきましょう。チャット機能を使う際には、誰と話しているのか、どのような内容なのかを子どもと一緒に確認して、返事をしてよいかどうかは保護者が判断することを習慣にしておきましょう。
個人情報の扱い
インターネット上では個人情報の取り扱いに特に注意が必要です。ロブロックスを利用する際にも、自分自身の名前や住所、電話番号、通っている学校の名前など、身元を特定できる情報は絶対に他人に教えないように伝えます。これらの情報が漏れると、思いがけない犯罪やトラブルにつながる恐れがあります。画面上に表示されているアイコンやユーザー名だけでなく、会話やメッセージにも注意が必要です。SNSなど他のサービスのアカウント情報も絶対に共有しないようにします。もしも個人情報を聞かれたり、不審なやり取りがあったりした場合は、すぐにゲームを中断し、大人に相談できるようにするのが安全です。アバターやプロフィールを設定する際にも個人を特定できるような写真や情報を載せないことをおすすめします。こういった注意点を子どもと一緒に確認しておくと、より安全にロブロックスを楽しめるようになります。
プレイ時間の管理
ロブロックスを楽しむあまり、時間を忘れて長時間ゲームを続けてしまうこともあります。そうなると、生活リズムが崩れたり、目や体調に負担がかかったりと健康への心配も出てきてしまいます。そのため、あらかじめ時間の使い方や1日のプレイ時間なども親子できちんと話し合っておきましょう。また、同時に保護者の管理機能で子どものプレイ時間をチェックすることで、保護者の不在時にプレイする時も無理なくコントロールすることができます。このようにプレイ時間をあらかじめ親子で話し合っておくことで、子ども自身も時間の使い方を意識するようになります。
トラブルが起きた時の相談先
オンラインでのやり取りは、思いがけないトラブルが起こることもあります。嫌なメッセージを受け取った、誰かに意地悪をされた、というような経験をしたときには、一人で抱え込まずにすぐに保護者や信頼できる大人に話すように伝えておくことが大切です。ロブロックスには、不適切なユーザーをブロックしたり、報告したりできる機能も備わっています。いざというときにどうすればよいかを事前に確認しておくと、落ち着いて対応できる為、家庭内でも「困ったことがあればすぐ相談していい」という雰囲気を作っておくと、子どもも安心して利用しやすくなります。
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プログラミング教育 HALLOは、小学生を中心とした子ども向けのプログラミング教室です。初心者から経験者まで、それぞれのレベルや興味に合わせて学べるのが特長です。提供しているコースは、実践的な内容が多く、楽しみながら本格的なスキルを身につけられます。通学とオンラインの両方に対応しているため、家庭のスケジュールや学習スタイルに合わせて柔軟に選ぶことができます。まずは体験授業に参加し、子どもの関心や理解度を確認してから入会する流れとなっており、初めてでも安心して始めやすい環境が整っています。プログラミングを通して、論理的思考や問題解決力を育てたいと考えるご家庭に適したサービスです。
まとめ
ロブロックスは、子どもたちの創造力や学びを広げる魅力的なプラットフォームですが、安全に楽しむためには保護者の関わりが欠かせません。年齢に応じた設定やチャット機能の制限、課金のルールなど、事前に家庭でルールを決めておくことが、トラブルを未然に防ぐ第一歩になります。子ども一人で使わせるのではなく、日々の使い方を一緒に確認しながら見守っていくことで、より安心して活用できる環境が整います。親子で話し合いながら、楽しく安全にロブロックスを活用しましょう。