プログラミングのソースコードとは何か?【コード例あり】練習方法も解説
公開日:2025.4.23

プログラミング言語は、コンピューターに「やってほしいこと」を伝えるための道具です。
たとえば、Webサイトを作るなら「JavaScript」や「Python」、ゲームを作るなら「C++」や「Java」がよく使われます。
また、プログラミング言語には「インタプリタ型」と「コンパイル型」があります。
Pythonのようなインタプリタ型は、書いたらすぐ動かせるので初心者向き。
一方で、C++のようなコンパイル型は、実行前に変換が必要で、エラーの発生がすぐにはわかりにくいですが、そのぶん動作が速くなります。
レゴブロックで遊ぶときを例にすると、すぐ組み立てられるのがインタプリタ型、説明書を見てしっかり作りこむのがコンパイル型のイメージです。
どの言語を選ぶかは目的次第ですが、まずは簡単なコードを書いて試してみることがプログラミングの第一歩です。
本記事では、プログラミング初心者に向けて、プログラミングのソースコードについて詳しく解説しています。
ぜひ参考にしてください。
この記事の目次
プログラミングのソースコードとは何か?
ソースコードは、コンピューターへの「指示書」や「レシピ」のようなものです。
たとえば、ケーキを作るとき、レシピには材料や手順が書かれており、その通りに作ります。それと同じように、ソースコードには「このボタンを押したら色を変える」などの指示が書かれています。
プログラミング言語にはPython、C言語、Javaなどがあり、それぞれ得意分野が異なります。
PythonはAIやゲーム開発に、C言語はソフトウェアの開発に、Javaはスマホアプリにそれぞれ使われています。
コードを書くときは、チームで協力しながら修正や改善を行います。
これはまるでみんなで一緒に大きなレゴ作品を作るようなものです。
少しずつ直して、より便利で楽しいプログラムを作り上げていくことこそがプログラミングの醍醐味だと言えるかもしれません。
コーディングとプログラミングの違い
コーディングとプログラミングは似ていますが、少し違います。
たとえば、子どもと一緒に料理を作ることを想像してみてください。レシピを考え、材料を準備し、どんな味にするか決めるのが「プログラミング」だとすると、実際に包丁を使って野菜を切ったり、フライパンで炒めたりするのが「コーディング」だと言えます。
このように、プログラミングは問題を解決する方法を考えたり、効率的な手順を決めたりすることを含みます。
一方で、コーディングは決めた手順通りにコンピューターを動かすために指示を出していく作業です。
ソースコードの具体例
プログラミングは難しそうだと感じている方も少なくありません。
しかし、身近な遊びと似ている点が多々あり、実は非常に取り組みやすいと言えます。
たとえば、おなじみの「じゃんけん」や「クイズ」。これらには簡単なルールがあり、それを守ることで全員が楽しく遊ぶことができます。
プログラミングも同じです。なぜなら、コンピューターに「このように動いて」「この場合はこう反応して」とルールを教えて実行させていくからです
1.じゃんけんゲーム✌️
コンピューターとじゃんけん勝負ができるゲームです。まるでおもちゃのじゃんけんマシンのように、数字を入力すると、コンピューターがランダムに「グー」「チョキ」「パー」を決めて、勝ち負けを判定します。
【ソースコード例】
import random # じゃんけんの選択肢 hands = ["グー", "チョキ", "パー"] print("じゃんけんをしましょう!") print("1: グー 2: チョキ 3: パー") user_choice = int(input("あなたの手を選んでください(1〜3): ")) - 1 # ユーザーの選択 if 0 <= user_choice <= 2: user_hand = hands[user_choice] computer_hand = random.choice(hands) print(f"あなた: {user_hand}, コンピューター: {computer_hand}") if user_hand == computer_hand: print("あいこ!") elif (user_hand == "グー" and computer_hand == "チョキ") or \ (user_hand == "チョキ" and computer_hand == "パー") or \ (user_hand == "パー" and computer_hand == "グー"): print("あなたの勝ち!") else: print("あなたの負け…") else: print("1〜3の数字を入力してください!")
このコードを実行することで、ユーザーが選択したものによって結果の表示が変わっていきます。あいこの場合は「あいこ!」、勝った場合は「あなたの勝ち!」、負けた場合は「あなたの負け…」と表示されます。
2.迷路を自動で作るプログラム
迷路を自動で作ることもプログラミングで簡単にできます。
まるでロボットが地図を描いているかのようにランダムに道や壁を作っていけるので、毎回違う迷路ができます。
【ソースコード例】
import numpy as np import random def generate_maze(size): maze = np.zeros((size, size), dtype=int) # 壁をランダムに配置 for _ in range(size * size // 3): x, y = random.randint(0, size - 1), random.randint(0, size - 1) maze[x, y] = 1 # スタートとゴールを設定 maze[0, 0] = 2 # スタート地点 maze[-1, -1] = 3 # ゴール地点 return maze size = 10 # 迷路のサイズ maze = generate_maze(size) print(maze)
このコードを実行することで、10×10マスのランダムな迷路が表示されます。「0」は通れる道、「1」は壁、「2」はスタート地点、「3」はゴールと指定されているので、例えば次のような迷路ができあがります。
[[2 0 1 0 1 1 0 0 0 0]
[1 0 1 0 0 0 0 1 0 1]
[0 0 1 0 1 0 1 0 1 0]
[0 1 0 1 0 0 1 0 0 0]
[1 1 0 1 0 1 0 1 1 0]
[0 0 1 0 0 1 0 0 1 1]
[0 1 1 1 0 0 0 1 0 0]
[0 0 1 0 1 1 0 1 0 1]
[0 1 0 1 1 0 1 0 1 0]
[1 0 0 1 1 0 0 0 1 3]]
この結果は実行するたびにランダムで作成されます。
3. 数当てゲーム
コンピューターが隠した数字を当てるゲームです。
「もっと大きい数字です!」「もっと小さい数字です!」とコンピューターがヒントをくれるように設定することも可能です。
【ソースコード例】
import random def guess_number(): secret_number = random.randint(1, 100) print("1から100までの数字を当ててください!") while True: try: guess = int(input("あなたの予想: ")) if guess < 1 or guess > 100: print("1から100の間で入力してください!") continue if guess < secret_number: print("もっと大きい数字です!") elif guess > secret_number: print("もっと小さい数字です!") else: print("正解!") break except ValueError: print("数字を入力してください!") guess_number()
このコードを実行すると、1から100までの数字を当てるゲームが作れます。コンピューターがゲームスタート時に1から100迄ランダムな数字が設定され、ユーザーが予想した数字を入力し、その数が設定された数字より大きい場合は「もっと大きい数字です!」、小さい場合は「もっと小さい数字です!」とヒントが表示されます。これを正解するまで繰り返し、正解した時は「正解!」と表示されます。
プログラミングは、まるで遊んでいるかのように楽しく学べる点が魅力的です。
じゃんけんゲームや迷路、数当てクイズなどのプログラミング言語に触れることで、「この動きを再現するためにはこのコードが合っているのだろうか」「こういう反応をしたらどのような結果が返ってくるのだろうか」などと試行錯誤しながら楽しく学ぶ機会が得られます。
さらに、思いつくままに自由にコードを書き換えて、好きなルールを作ることで、無限の可能性が広がります。
ノーコードとは?
「アプリを作りたいけれど、プログラミングの知識がない」「ハードルが高そうだから子どもに勧めにくい」と思っている方は少なくありません。
実は、「ノーコード」という技術を使えば、専門知識がなくても簡単にアプリやWebサイトを作ることができます。
例えば、スマホで写真を加工するアプリでは、フィルターや色調など「編集」ボタンからさまざまな調整ができたり、背景のテンプレートやスタンプなどのパーツを組み合わせて自由自在に加工できます。
Webサイトを作る時にも、あらかじめテンプレートが用意されており、好みのテンプレートを選択して文字や画像を挿入していくだけでサイトが作られます。
このようなことをノーコードといいます。
ノーコードにはさまざまな種類があります。
たとえば、「Wix」はドラッグ&ドロップでホームページが作れます。「Airtable」は家計簿やお店の予約管理が簡単にできます。「Zapier」を使えば、メールを自動送信したり、仕事の効率化を図ったりできます。
このように、ノーコードならば、子どもが通う学校のイベント管理や、家族のスケジュール調整なども簡単にシステム化・アプリ化することができます。
ノーコードを利用すれば、プログラミングが初心者の方や苦手な方でも気軽に挑戦できます。
プログラミングのソースコードの読み方
数字や記号の羅列で暗号みたいだと抵抗感を持つ方もいるかもしれませんが、プログラムのソースコードを読むのは、料理のレシピを理解するのに似ています。
たとえば、クッキーを作るとき、材料や作り方などのレシピを確認しますね。ソースコードも同じで、「どのような材料(=変数)」を使い、「どう調理する(=関数)」のかをわかるようにしているのです。
上手に料理(=ブログラム)をつくるためには、まず、プログラムの目的を確認しましょう。
たとえば「じゃんけんゲーム」ならば、どこで手(グー・チョキ・パー)を選び、どこで勝ち負けを判定するのかというポイントを探します。コメント(#で始まる説明文)を読むと、コードの意味が分かりやすくなります。
次に、関数や変数の名前に注目しましょう。
「calculateTotal」なら「合計を計算する」、 「isLoginSuccessful」なら「ログイン成功かどうか判断する」という意味なので、何をしているか想像できます。
習得する近道は、実際にコードを動かして、結果を見ながら少しずつ理解していくことです。色々と試しながら、プログラムの仕組みを学べば、きっと楽しく習得できることでしょう。
プログラミングのソースコードの書き方
ソースコードを書くのは、おもちゃの片付けと似ています。
たとえば、積み木やぬいぐるみをバラバラに置くと、どこに何があるのかわからなくなりますが、「積み木はこの箱」「ぬいぐるみはこの棚」と決めて整理すれば、後で見てもすぐに使うことができます。
プログラムも同じで、変数や関数の名前をわかりやすくすると、後から見直すときに理解しやすくなりますし、改良しやすくなります。
たとえば、合計金額を表示させたいとします。このとき、変数名を「x」にすると意味が分かりにくいですが、「total_price(合計金額)」と書くことで、何を求める変数なのかがすぐに分かるようにできます。
また、長いコードをそのまま書くのではなく、おもちゃを分類して箱にしまうように、関数を使って整理すると見やすくなります。
さらに、コードにコメントをつけると「これは〇〇の処理」と説明ができるので、後で直すときも迷いませんし、別のプロジェクトメンバーが見たときにも一目瞭然です。
プログラミングの練習方法【ソースコード編】
プログラミングで上達するには、とにかく手を動かすことが大切です。
これは、自転車の練習をイメージすると分かりやすいかもしれません。最初はうまく漕げずに転んでいても、何度もチャレンジするうちに少しずつバランスを取れるようになります。
プログラミングも、最初のうちはエラーばかり出るかもしれませんが、繰り返し挑戦することでコツがつかめ、理解が深まります。
たとえば、簡単なゲームを作ってみたり、家計簿アプリを作ってみたりすることで、実生活に役立てながら学ぶことができます。
ネットの学習サイトやプログラミングスクールを活用すると、効率よく学べますので、ぜひ親子で一緒に楽しみながらチャレンジしてみてください。
ソースコードを真似してみる
プログラミングを始めるときは、まず簡単なコードを真似してみるのがおすすめです。
それは、子どもが文字を習って書くときに大人の字をなぞって練習するのと同じです。
最初は意味がよく分からなくても、書き写して動かしてみるうちに「なるほど、こういう仕組みか」と気づくことが増えます。
たとえば、簡単な計算をするプログラムをコピーして、数字を変えて試してみると、少しずつ仕組みが分かるようになります。
実際に動くと達成感があり、「もう少しやってみよう!」という気持ちになります。
親が子どもに教えるときも、一緒に書き写しながら「ここはどういう動きになるのかな?」と問いかけながら進めると学びが深まります。
学習サイトで学習・練習する
プログラミングを学ぶ方法はいろいろありますが、オンライン学習サイトを活用するのも良い方法です。
たとえば、子どもが算数のドリルを解くように、プログラムのコードを書き写したり、簡単な課題に挑戦したりしながら学ぶことができるからです。
子どもと一緒にオンライン学習サイトでゲーム作りに挑戦し、「こうしたら動くだろうか?」と試行錯誤するうちに、子どもも親も一緒に夢中になること請け合いです。
多くのサイトには質問コーナーがあり、困ったときに調べられるのも便利です。
最初は難しく感じるかもしれませんが、小さな成功体験を積み重ねることで、自信を持って取り組めるようになります。
実際にプロジェクトを作ってみる
プログラミングを学ぶなら、実際に何か作ってみるのが一番です。
たとえば、子どもが積み木で遊ぶように、小さなプログラムを組み立てていくと、仕組みが自然と分かるようになります。
最初のうちは、ミスが続出したり、うまく動かなかったりしてモヤモヤすることでしょう。しかし、その工程を繰り返すことで「バグを見つける大切さ」が分かるようになります。
まずは、簡単な電卓やクイズゲームから始めるのがおすすめです。
途中でつまずいても、それを乗り越えることで考える力がつきますし、思い描いた通りに動くものが出来たときの達成感は格別です。
オープンソースに参加する
プログラミングを学ぶなら、オープンソースに参加しましょう。
オープンソースへの参加は、地域の運動会に参加するようなもので、初めは戸惑うかもしれませんが、周りのサポートを受けながら成長することができます。
たとえば、オープンソースのプロジェクトに加わると、最初はコードの書き方がわからずに苦戦するかもしれません。しかし、親切な開発者がアドバイスをくれますので、修正しながら学ぶことができます。初心者向けのプロジェクトを探すと参加しやすいでしょう。
自分の書いたコードが世界の誰かに役立つのは、すごくワクワクする体験なのでぜひ勇気を出して挑戦してみてください。
プログラミングスクールに通う
「プログラミングに興味があるようだが、どこで学ばせたらよいのか分からない」と悩んだときは、プログラミングスクールに通わせるのも良い方法でしょう。
オンラインスクールでScratchを学び、数か月後には自分でゲームを作れるようになる子どももいます。
プログラミングスクールの良いところは、先生に直接質問できることです。
「このエラーは何ですか?」「どう組み合わせたらうまく動きますか?」とすぐに質問ができるため、より早く理解が深まります。
また、同じスクールに通っている友だちと一緒に学べるため、「負けないぞ!」という競争心が生まれ、一人で学習するよりも楽しく続けられます。
プログラミングの学習は子どもにもおすすめ?
プログラミングは、子どもの学びにぴったりだと言えます。
たとえば、ゲームが大好きな子どもの場合、「自分でゲームを作れたらきっと面白いよ!」と誘ってみてください。最初は戸惑うかもしれませんが、Scratchでキャラクターを動かせたときに「できた! 動いた!」と喜んでいる姿を目にすることができるでしょう。
プログラミングを通じて試行錯誤するうちに、論理的に考える力が自然に身につきます。
今や、学校でもプログラミングが必修化されており、将来の仕事にも役立つスキルです。
ただ学ぶだけでなく、自分で何かを作る楽しさを味わえるのも醍醐味です。
関連リンク:https://www.hallo.jp/column/post-485/
子どものプログラミング教室ならプログラミング教育 HALLO
「プログラミングは難しそう」と思われるかもしれませんが、子ども向けの教室なら楽しく学べます。
最初は不安そうにしていても、ゲームを作る授業を受けるうちに「もっと作りたい!」と夢中になる子どもがほとんどです。
プログラミング教育 HALLOでは、プログラミング経験がない方でも学びをスタートできます。まずは無料体験で雰囲気を見てみるのがおすすめです。
公式サイトから簡単に申し込めて、実際の授業を試せるので安心です。楽しく学びながら、将来に役立つスキルを身につけましょう。
詳しくは公式サイト(https://www.hallo.jp/company/)をご覧ください。
まとめ
プログラミングを学ぶとき、どの言語を選ぶかはとても大切です。
たとえば、ゲームが好きな子どもならScratchから始めるのが一つの有効な方法です。キャラクターを動かすうちに「もっと複雑なことがしたい!」と意欲に燃え、Pythonに挑戦する子どももいます。
Web開発ならJavaScript、データ分析ならPythonと、目的に合わせて選ぶのがおすすめです。
学び方もいろいろあるため、オンライン講座やスクールなど色々経験して試すのも楽しいことでしょう。
試行錯誤しながらコードを書くことで、論理的思考力や問題解決力が自然に育ちます。
まずは興味のある分野から気軽に始めてみましょう。