【初心者向け】タッチタイピングとは?練習方法について徹底解説!タイピング練習のおすすめサイトも紹介!
更新日:2025.4.24
公開日:2022.12.8

タッチタイピングは、コンピューター操作の中で最も基本的な技術です。小学校からプログラミング授業が必修化されたこともあり、子どものうちからタッチタイピングを習得する必要が出てきました。今回は、タッチタイピングのメリットや小学生が効率よくタイピングの技術を身につける方法を、実際に練習ができるWebサイトとともに解説します。
この記事の目次
タッチタイピングとは?
タッチタイピングとは、パソコン操作において手元(キーボード)を見ず、モニターに目を向けたまま文字入力を行う技術を指す言葉です。正しい方法で練習することで、比較的短期間で身につけられます。キーの位置を感覚的に覚えることが、タイピングのポイントです。そのためには、最初に手元を見ずに正しいキーを押す練習を徹底し、それを一定期間反復することが重要です。この基礎をしっかり身につけることで、タイピング技術は長く使えるものとなります。早いうちに習得しておくことで、将来にわたって大いに役立つスキルとなるでしょう。 | ![]() |
タッチタイピングができている状態はどういう状態?
タッチタイピングができている状態とは、モニターに目を向けたまま、正確に文字を入力できていることを指します。ですから、少しでも手元のキーを確認して入力しているうちは、タッチタイピングができているとはいえません。しかし、タッチタイピングは、繰り返し練習すれば、やがてできるようになるものです。諦めずに毎日少しずつでも練習して、ぜひ身につけましょう。
タイピング練習は書き取り練習と同じ要領で学びましょう!
タッチタイピングの習得には、国語の書き取り練習と同じ要領で学ぶことが近道になります。ひらがなや漢字などの文字の書き取りでは、同じ文字を何度も書くことで書き方や形を覚え、いつしか何も見なくても記憶だけで文字を書けるようになりますよね。タッチタイピングも同じです。何度も同じ文字を打つことによって、指先の感覚だけでどのキーを押しているかが判別できるようになります。
タッチタイピングを練習するにあたっての基本のキ
タッチタイピングを練習するときには、これだけは徹底して守ることで習得が早くなるというポイントが4つあります。
タッチタイピングを心がける!
近年あまり耳にしなくなった「ブラインドタッチ」という言葉ですが、これは手元を見ずにキーボードを操作する技術を指します。打ち間違えを避けたいという気持ちからついキーボードを見てしまうことがありますが、それでも視線をキーボードから外す意識が重要です。なお、「ブラインド」という言葉が「盲目」を意味することから、差別的表現とされる可能性があるため、現在では「タッチタイピング」という言い方が一般的になっています。
ホームポジションを必ず守る
キーボードには「この指はここに置きましょう」という位置が決まっています。その位置をホームポジションといいます。入力したら、その位置に戻ることを常に意識します。これが『ホームポジションを守る』ということです。野球での塁を守る投手を思い浮かべてもらうとわかりやすいかもしれません。どれだけベースから離れても、また自分が守るべきベースに戻ってきます。それと似ています。
正しい指でタイピングを!
タイピングするときには、どの指でどのキーを押すかというのが、ある程度決まっています。これは指の可動域に合わせてタイピングをスムーズにするためです。ただ、指がまだ短い子どもの場合は、指が届かずに打ちにくいキーもあるでしょうから、なるべく正しい指でタイピングするよう意識させるのが望ましいです。
かな入力ではなく「ローマ字入力」を練習しよう
入力方法には『かな入力』と『ローマ字入力』の2種類があります。日本語だけを入力するのであれば『かな入力』を覚えたほうが習得も入力スピードも早くなります。ですが、それだと、英数字のキーの配置を別に覚えなくてはならなくなるため、『ローマ字入力』で覚えたほうが結果的には早くタッチタイピングを習得することが可能です。
タッチタイピングの練習方法~基本編
タッチタイピングの習得には、基礎練習が欠かせません。ポイントになるのは、以下の3点です。
その理由は3つあります
ここでは、それぞれのポイントについて詳しく解説します。 |
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ホームポジションを覚える
まず、「ホームポジション」とは、キーボードに指を置く際に軸となる位置をいいます。キーボードを見ると、「F」と「J」のキーに小さな突起があるのがわかります。それを確認して、「F」には左手の人差し指を、「J」には右手の人差し指を置きます。そこから左手は左方向に並ぶキーに、右手は右方向に並ぶキーに順番に指を置いていきます。それがタッチタイピングにおける基本の形です。文字入力をしながら、これらホームポジションに戻るよう意識することが、タッチタイピング上達のポイントです。
キーボードを見ないで打つ
タッチタイピング習得の段階では、まずは速さよりもキーを見ずに打つことに重点を置いて練習しましょう。手元を見る癖をなくさなければ、いつまで経ってもタッチタイピングが身に着きません。モニターから視線を落とさず、常にホームポジションを意識しながら文字入力していきます。指の感覚だけでキーの正しい位置が把握できるようになれば、徐々にタイピングスピードも向上します。まずは、ホームポジションを覚え、間違えてもいいのでキーを見ずに打つ癖をつけましょう。
ローマ字入力を理解する
文字入力ではローマ字での入力が一般的ですから、タッチタイピングでもローマ字入力に慣れておきたいものです。それには、まずアルファベットやローマ字を覚えなくてはなりません。母音でもある「あ行」も文字は、ほぼすべての入力で使いますから、まずは母音の位置を覚えましょう。それから「か行」「さ行」と順に打てるようにしていきます。その後「きゃ(kya)」「きゅ(kyu)」「きょ(kyo)」といった拗音、「がっこう(gakkou)」のような促音が含まれたものに慣れていくのが上達の近道です。
タッチタイピングの練習方法~応用編
タッチタイピングの基本を一通り習得したら、次は応用力を高めていきます。小学生か中学生で身につけられれば、一生役立つスキルとなるはずです。応用練習のポイントは以下の3つです。
それぞれ解説していきましょう。 |
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効率のよい入力方法を習得する
漢字の変換をスムーズに行えると、効率のよい文字入力が行えます。漢字変換は、どの文節で変換するのかがポイントです。カーソルキーを使った文節移動や、カーソルキーとShiftキーを使った文節の区切りの修正方法を覚えることで変換箇所を自由に選ぶことができ効率化が図れます。F6〜F10のファンクションキーを使用すれば、ひらがな、カタカナ、英数字への変換が簡単に行えます。さらに、頻繁に使用する表現やフレーズを一連の動作で入力できるようにするための練習を行うことで、タイピング効率を大幅に向上させることが可能です。
さまざまなパターンの文章で練習する
単語や短文が入力できるようになったら、さまざまなパターンの文章にチャレンジし幅を広げていきましょう。日本語のみの文章だけではなく、数字や記号、英単語を含む文章などの入力練習も重要です。数字はキーボードの最上段にあり、タッチタイピングでは比較的難易度が高くなります。「!」や「?」「」(カッコ)などの記号もキーボードの端の方に位置するため正確に打つのは簡単ではありませんが、早い段階で練習しておきたいところです。Webサイトの文章、例えばニュース記事などをそのまま入力する練習方法などが入力技術の幅を広げるためには有効です。
少しずつスピードアップしていく
最初はホームポジションを意識しながら、ゆっくりでよいので正確に入力することが大切です。正確さが身についてきたら、少しずつスピードアップしていきましょう。速さよりも正確さが重要であるため、基礎が固まっていない段階で速さのみを求める練習は避けなければいけません。スピードアップを求め成長を実感するためには、タイムの計測が有効です。得点を競うタイピングゲームなどであれば、楽しみながら練習を行えます。どのような方法であっても、手元を見ないことを徹底すると成長速度を上げられるでしょう。
タッチタイピングが練習できるサイト6選
タッチタイピングは、定着するまで毎日練習することがとても重要です。1日150分程度で構いません。継続しやすい練習方法を見つけてあげましょう。ここでは、小学生が飽きずに続けられるタイピングの練習用Webサイトを紹介します。毎日利用することでホームポジションや指の使い方、単語や簡単な文章までタッチタイピングの基礎となる練習が行えます。 | ![]() |
1.プレイグラムタイピング
ホームポジションとキーの指使いを見て学び、学修履歴から苦手なキーを教えてくれます。アルファベットがわからなくても、音声とふりがなで教えてくれるので、タイピングの基礎が学べます。
2.めざせ!タイピングマスター
富士通が提供するタイピング練習用サイト。ホームポジションの練習から始められ、このサイト一つで基本的なタイピング技術の習得が可能です。
https://azby.fmworld.net/kids/typing/
3.タイピング練習道場
ホームポジションの習得後に最適です。漢検や英検に対応した問題や計算問題なども用意され、さまざまなジャンルでタイピングの練習が可能です。
4.A-Zタイピング
アルファベットを1文字ずつ入力し、各キーの正確な位置を覚えるのに活用できるサイトです。苦手なキーが把握しやすく、タッチタイピングの精度の向上に役立ちます。
5.マナビジョン(タイピング練習)
ベネッセコーポレーションが提供する無料でタイピングの練習ができるサイト。パソコン検定のレベル判定付きの日本語入力練習のほか、英語入力の練習も可能です。
https://manabi.benesse.ne.jp/gakushu/typing/
6.タイピンガーZ
モンスターの育成など、子どもが好みそうなゲーム要素をふんだんに取り入れられています。情報系の授業に役立つ技術や知識も獲得可能な練習サイトです。
タッチタイピングが練習できるサイト6選(応用練習用)
応用練習用のWebサイトの多くは、タッチタイピングを習得したい大学生や社会人も利用できる本格的な作りとなっています。バラエティに富んだ長めの文章を練習したりゲーム感覚でスコアを競ったりすることも可能です。ここでは、応用練習用サイトを紹介します。
1.プレイグラムタイピング
「特訓」モードでは、タイピングのスピードと正確さ、苦手なキーの克服を集中的に行います。特訓モードに慣れたら「腕試し」モードにチャレンジ。自分のタイピングレベルを測定してくれます。
2.e-typing(イータイピング)
ビジネス、スタディ、ライフ、トラベルなどバラエティに富んだ文章の練習が可能で、長期間利用しても網羅するのが難しいほどの量があります。
3.寿司打
回転寿司をモチーフにした練習サイトです。タイピングに成功するとお寿司が獲得できるという遊び心あふれた内容になっています。
4.マイタイピング
好きな言葉や歌詞を入力したり自らタイピングゲームを作れたりするなど、さまざまな形でタイピングを楽しめる練習サイトです。
5.ココアの桃太郎たいぴんぐ
RPGゲームのようにストーリーに沿ってタイピングが学べます。ホームポジションから本格的な文章入力まで習得可能です。
https://pokedebi.com/game/momotype/
6.Typing Tube(タイピングチューブ)
YouTubeの動画に合わせて、子ども向けの楽曲から速いテンポの楽曲まで、好きな歌の歌詞でタイピング練習ができるサービスです。
タッチタイピングを習得する必要性
タッチタイピングを習得せずとも、自己流で文字入力を行い、ある程度のスピードで打ち込むことは可能です。そのため、わざわざ練習する必要はないと考える方もいらっしゃるかもしれません。しかし、以下の理由から早い段階での習得をおすすめします。
・小学生のタイピングスピードが向上してきた それぞれの状況やメリットを詳しく解説していきましょう。 |
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小学生のタイピングスピードが向上してきた
2015年の文部科学省による「情報活用能力調査」では、小学生の日本語の文字入力スピードは1分間に平均5.9文字という結果が出ています。しかし、2022年に実施された「第1回全国統一タイピングスキル調査」では、小学校5年生の文字入力スピードは1分間に49文字にまで向上。実に8倍以上です。この1分間に49文字という入力スピードは、合格基準が10分間で500文字以上の入力と定められている日本語ワープロ検定の2級に相当します。小学生のタイピングスピードの向上はめざましく、小学生とはいえ、練習をしないでいると周りに差をつけられてしまう可能性が高いでしょう。
情報系の授業でアドバンテージになる
小学校でのプログラミング授業では、タイピングの練習も行われます。しかし、早めに身につけておくことで周りよりも早く文字入力ができ、子どもの自信にもつながるでしょう。また、中学校・高校と学年が上がり情報関連の授業内での文字入力量が増えてくると、タイピング技術が課題の仕上げや提出のスピードを大きく左右することになります。文字入力に意識を向けなくてよいぶん、授業の内容も頭に入りやすくなるはずです。タッチタイピング技術の習得が、情報系の授業でアドバンテージとなることは間違いありません。
作業効率が上がり疲れにくくなる
学校の授業や課題、試験だけではなく、社会人になってからもパソコンで文字入力する機会は少なくないでしょう。タッチタイピングができれば作業効率が格段に上がります。キーボードとモニターを交互に見る必要もなくなるため、目や体の負担も少なくなるはずです。また、タッチタイピングの習得は正しく楽な姿勢での文字入力を可能とします。眼精疲労や肩こり、腰痛の予防にもつながるメリットがあります。
HALLOでプログラミングを学ぼう
タッチタイピングを正しく身につけるには、家庭内だけでサポートするのは難しい部分もあるかもしれません。そんなとき、プログラミング教室を活用すれば、正しい方法で継続的に練習できる環境が整っています。プログラミング教育 HALLOでは、ホームポジションの基礎から、苦手なキーを集中的に練習できるコンテンツを豊富にご用意しています。
さらに、プログラミング学習と並行して進めることで、無理なく自然にタッチタイピングを習得することが可能です。これにより、タイピングスキルだけでなく、将来的に役立つプログラミングスキルも同時に磨くことができます。
まとめ
タッチタイピングを身につけるには、正しい方法による継続的な練習が欠かせません。指の位置や動かし方は、練習サイトを使えばわかりやすいでしょう。子どもの興味に合わせたサイトを利用することで、飽きてしまいがちな子どものモチベーションを維持することにもつながります。それでもなかなか習得が難しいようであれば、子どもの意欲のあるうちに教室を活用することも視野に入れてみることをおすすめします。プログラミング教育 HALLOでは、正しいタイピングの習得をサポートするだけでなく、子どものやる気を引き出しながら学びを深めることができます。 | ![]() |
執筆者:プログラミング教育 HALLOコラム編集部