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プログラミングを学んでよかった!
先輩たちの体験談

手書きメモから始めたデータ分析。
プロ野球チームのアナリストとして大切にしている
2つの視点。

Kengo Kambara

神原 謙悟

Kengo Kambara

東京都立青山高校卒。卒業後に5年間母校野球部監督。
その間に独自で試合分析方法を考案。
アマチュア野球界にて分析経験を積む。
楽天野球団チーム戦略室に2014年入社。球界初のTrack Man導入時の分析業務を端に、アナリスト・アナリティクストランスレーター・コンディショニング部門管理等に従事。
打者のタイミング定量化・配球予測・球場の風の流体計算・選手の経年劣化・怪我と年俸損害の関係等、データを活用して球界のマクロ課題の仮説検証と業務遂行を幅広く行った。
2020年より台湾に移りRakuten Monkeys(CPBL)の球団本部副本部長現任。
※2023年3月現在

多くの子どもは回り道もしながら成長していくものです。今回お話してくださった神原 謙悟さんもそのひとり。フリーター生活も経験したという神原さんは今、野球のデータ解析の第一人者として活躍されています。
これからはプログラミングスキルが「かならず子どもたちの将来に役立つ」と語ってくださった神原さん。
ユニークなキャリアと実績についてお話を伺いつつ、親が子どもにしてあげられることについても「分析」してもらいました。

「グレちゃった」高校時代を経て
野球部の監督へ

—神原さんはずっと野球をなさっていて、さらに名門都立青山高校へ進学されたと伺いました。

神原 謙悟さん(以下、神原):はい、そうです。
都立青山高校に合格したものの、入学してからは「これが将来何の役に立つのか」と感じてしまい、勉強にまったく熱が入らなくなってしまいました。端的に言うと、ちょっとグレちゃったんです(笑)。その結果、同級生が有名大学に進む中で、大学進学もせずにフリーターとして数年を過ごしました。
母校から「野球部の監督をやらないか」と声をかけられたのは、その頃です。次の監督が見つかるまでのつなぎというオファーでしたので、気軽に引き受けたんです。

—実際に、母校の野球部監督になっていかがでしたか?

神原:名だたる高校の監督さんもいらっしゃる中、私は素人同然のスタートで、なにしろ進学校ですから「気合だ!頑張れ!」なんていう精神論だけでは通用せず、最初は苦労しました(笑)。
まずは、明治神宮野球場に通い詰めて、たくさんの強豪校の試合を観戦しました。一般的な野球の記録だけではなくピッチャーの身体動作やバッターの癖をひたすらメモしていって。膨大な量のデータを自分なりに分析し、実際にそのチームの監督に話を聞きに行くことで、データの裏付けにも注力しました。

でき上がったデータ分析結果を伝えると、部員たちはとても熱心に聞いてくれました。エビデンスをもとにした野球理論に納得してくれた子どもたちは私を信頼してくれ、自分に対する先入観が払しょくされるようになりました。
最終的には応援してくださる保護者も増えてくるようになって、やりがいを覚えましたね。

東大野球部で「数字を分析し、チームを強化」

—その後は、大学野球のデータ分析にも関わるようになられたとか。

神原:この経験をもとにしてキャリアアップをしようと考えた私は、各地の大学野球部ともつながりを持つようになりました。すると、データ分析していた点が目に留まったようで、東京大学野球部の関係者*1(以下、東大)からリアクションがあったんです。
とはいえ六大学*2ともなると試合数も多いですし、「手書きメモ」ではいよいよもって管理しきれない。そんな時に、外資系コンサルティング企業に在籍していた東大野球部OBの方から「せめてExcelのマクロを使えるようにしよう」とアドバイスを受け、教えを乞うようになりました。本当の意味でデータ活用、プログラミング思考やスキルを意識し始めたのはこの頃ですね。

—勘や経験に頼らず、データを駆使して科学的に野球を展開する「ID野球*3」が生まれたのは1990年代でしたよね。野球ではデータ活用が以前から使用されている印象があるのですが、その辺りはいかがでしょう。

神原:確かに、これまでにも野球では「配球論」のような方法も戦略本も既にありました。一方で、勝つために必要なデータとして深掘りできる部分もまだ残されていたように思います。
ただ、これからの時代のスポーツはより多くの裏付けがなければ勝てない。膨大な量のデータを緻密に分析し、エビデンスにもとづいた戦略を立てられるようになれば、作戦がその場しのぎに終わらず、再現性あるものになる、と考えました。
そこで、身体の反応データなどの記録方法を大学の研究室に持参し、話し合い、研究協力を得ることでかなりしっかりとした分析を積み上げることができました。
この時期があったからこそ、スポーツアナリストとして飛躍することができたように思います。

東北楽天ゴールデンイーグルスで
「アナリスト」として活躍

—そしてついにプロ野球界へ進出し、東北楽天ゴールデンイーグルス(以下、楽天イーグルス)でアナリストを務めるようになったそうですが、神原さんはどのような役割を担っていたのですか。

神原:当時の球界は、まさにエビデンスベースのスポーツへと変わろうとしていたときでした。アメリカで使われていた、「トラックマン」という球の軌道を計測し、数値化するマシンが日本にも導入されたのです。そして、このトラックマンを日本で最初に導入したのが楽天イーグルスでした。
トラックマンは、球速や打球の角度、ボールを投げる際のボールが指先から離れる場所であるリリースポイントや回転数といったさまざまなデータを取得できるため、エビデンスに基づいた戦略立案が可能になります。人によって言うことが変わったり、毎回毎回判断がブレることなく、戦略を安定させることに役立ちます。
ただ、トラックマンのデータはそのまま使えるわけではありません。データを野球に必要なロジックで組み立てたり、運用したり、分析する人材が必要でした。
それにより、私がプロ野球でのお仕事をいただくことにつながりました。

—楽天イーグルスでは、具体的にどのようなことをされていたのでしょう?

神原:大きく分けると、2つの視点でデータ分析を活用していました。
まずは、長期的な強化の視点。球団には当然ながら予算があります。野球はスポーツであり、なおかつビジネスでもありますから、選手の年俸をはじめとした予算管理もチーム強化に欠かせません。選手のデータを多角的に管理しておけば、年俸の決定にも活かせますし、チーム編成や長期構想にも活用でき、さまざまなメリットがあります。
もうひとつは、もちろんのこと、戦略立案の視点です。監督やコーチはさまざまな情報を総合的に判断して戦略を立てます。ただ、やはり人間ですから、いざ試合が行われるレギュラーシーズンに入ると判断が感情に寄ってしまうことも起こります。どれも細かなことは話せないのですが(笑)、野球に限らず、今後のスポーツシーンではデータ活用がますます欠かせなくなってくると思います。

「プログラミングを学んでおいてよかった」
と将来必ず思うときがくる

—そんな神原さんは現在、台湾のプロ野球チーム、楽天モンキーズでアナリストとしてご活躍なさっているんですね。

神原:今はチームの全体的な強化やマネジメントに関わっておりますが、アナリストとしての業務も引き続き行っております。台湾の方は日本人よりも忖度がないと思います。データに基づいて提案すると、「確かに、そちらのほうが合理的だ。方法を変えよう」と柔軟にチェンジしてくれます。NPB(プロ野球運営組織である日本野球機構)のように歴史によって築き上げられた強さはまだありませんが、台湾球界の新しいことに挑戦するマインドは今後日本の野球界からみても脅威となる日が来るかもしれません。

—アナリストとして成功している神原さんから見て、小学校からのプログラミング必修化や、パソコンスキルを身につけることへの思いはありますか。

神原:これまでの人生を振り返ると、自分の場合はデータ活用を「仕方なく」覚えた側の人間です。はじめはノートとペンで始まったことからも分かるように、「小さな頃からパソコンが大好き」だったわけではありませんでした。
しかしながら、そんな私でも「チームの勝つ確率を高めたい」という目標ができた途端にやる気が出ました。学校での勉強は「何の役に立つんだ?」と思っていましたが、実際にデータ分析をして、微分積分や三角関数がないとアナリストとして野球を理解できないことも知りました(笑)。
その経験を踏まえると、プログラミングもぜひ、早いうちに触れてみてほしいです。HALLOのプログラミング教材である『Playgram™(プレイグラム)』ですと、ミッションモードにゲーム感覚で取り組んでいるうちに、条件分岐や変数、関数も触れることができますよね。今はピンと来ていなくても、高校・大学そして大人になってから「学んでよかった」と思える日がやってくるはず。ましてやこれからの社会は、データとは無縁の仕事のほうが珍しくなるでしょう。
さらに、月に1回、クリエイトモードで作った自身の作品発表を行っている経験ができているのも素晴らしいですよね。どんなにデータ分析が優れていても、それを伝え相手に理解してもらえなければ意味がありません。制作意図や思いを言葉にすること、プレゼンテーションできることは、今後必ず役立ちます。
どのような職業に就いても、きっとこの経験や知識が助けとなると思います。

—その上で、保護者へのアドバイスはありますか。

保護者の皆さんは、ぜひお子さまにたくさんの「引き出し」を作ってあげてください。
子どもは成長し、必ずいつか独り立ちしていきます。私は少々荒っぽい方法で独り立ちしましたが、どんないい子であっても、いつかは手を離れていくわけです。そのときにどのような武器を持って独り立ちするのか、つまり、どれだけの技能や技術や知識や知恵をもって独り立ちするのかで人生の充実度は変わるはず。
プログラミングは必ず、その「大きな武器」のひとつになります。だからこそ、ぜひ保護者が子どもたちに「武器」を持たせてあげてほしいなと思います。

*1:正式名称 東京大学運動会硬式野球部
*2:東京大学野球部は、東京を所在地とした6校の大学の硬式野球部で構成された大学野球リーグである一般財団法人東京六大学野球連盟に所属
*3:野村克也さんがヤクルトスワローズ監督時代に掲げた野球理論で、Import dataの略称

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